(徳増 ないる キャスター)

スタジオには26日の知事戦で接戦を制止初 当選を果たしました鈴木康友さんにお越し いただきました、よろしくお願いいたします。一夜明けまして今の お気持ちはいかがですか?

(鈴木 康友 新知事)

本当に、昨日は夜遅くまで大変な時間を過ごしまして、まだその緊張が続いてますけども、一方でやっぱりこれから大きな県政を担うという責任の重さを今は感じてるところですね。

(徳増 ないる キャスター)

鈴木さんはアンカーの津川さんとは衆議員時代の初当選同期ということなんですけども。

(津川 祥吾 アンカー)

同期っていうと同期ですが、年齢がすいません 私の方がずっと若いんですけども、2000年の初当選ちょうど初登院の時の写真で、上川陽子さんがいらっしゃいます けれども、2000年、今から24年前ですが 、この時、高い志を持って衆議院議員初当選だったと思いますが、あの時、いずれ知事になろうとかそういった思いってありました?

(鈴木 康友 新知事)

まったくなかったです。

(津川 祥吾 アンカー)

24年も政治を続けるって思いってありました?

(鈴木 康友 新知事)

政治は続けてたかもしれないですけども、やっぱり国政でという思いが強かったんで。

(津川 祥吾 アンカー)

なるほど、その中で途中で…

(鈴木 康友 新知事)

そうですね、 やっぱり市長の経験をしたのが大きかった ですね。

(津川 祥吾 アンカー)

やっぱり議会とはだいぶ違いますよね。首長さんと。

(鈴木 康友 新知事)

私の 場合やっぱり市長になってみて感じたの、 議員よりこっちの方が性に合ってるな。面白いし、やりがいもある。首長の場合、やればやったら結果が 出るんで。議員の場合、特にね、津川さんも私もそうですけども、当時野党ですから、なかなかその国会で色々の質問してもね、それが何か形になって現れるってことは難しいことが多かったんで。

(津川 祥吾 アンカー)

やっぱりこれが市長さん、あるいは知事として、これをやりたいってことが実現 できる、やりがいみたいなですね、その分責任もあるかという。

(徳増 ないる キャスター)

知事選を結果を改めて振り返ります。髙山さん。

(髙山 基彦 キャスター)

鈴木さんは、大村さんに約7万7千票あまりの差をつけて勝利していますが、市町別に見ると こうなります。

地盤である西部地区は大村さんより多くの票を集めましたが、中部、東部・伊豆地区では大村さんの方が上回っています。詳しく見ていきます。

西部地区では、圧倒的な差をつけて勝利していますが、中部ではおよそ10万票、東部・伊豆地区では3万5000票、大村さんの方が多い結果となりました。

(津川 祥吾 アンカー)

結果の受け止めとし ては、選挙の終盤で西部の鈴木康友だけではなくて、中部の鈴木、東部・伊豆の鈴木だっていうことをおっしゃってましたが、この辺はこう浸透したという感じでしょうか?

(鈴木 康友 新知事)

なかなか、この短期間の 選挙期間中にそれを浸透させるっていう…なかなか難しいですね。

(津川 祥吾 アンカー)

それはままだまだ やはりこれからという…

(鈴木 康友 新知事)

やっぱりこれ から仕事をしていく中で、あるいは活動し ていく中で、だんだん中部や東部の皆さんにも信頼を寄せていただかなければいけないんで、選挙期間中に「私はこれ から東部の鈴木康友になります」っていってもね、にわかにどこまでの方が信じていただけたかていうとなかなかそれはね、ずっと全地域に浸透するまでは至らなかっ たんですけども、一応そういう意気込みは伝えていかなければいけませんでし たので。

(津川 祥吾 アンカー)

先ほどの地図で見るとですね、西部と東部と中部が色分けされちゃう、あのやり方もちょっと誤解を招くのかもしれませんが、もちろん東部にでも康友さん応援された方も いるし、西部にだって大村さんを応援された方もいる色々だと思うんですが。

(鈴木 康友 新知事)

大統領選挙みたいにね。トランプさん応援とバイデンさん応援っていうのあって。

(津川 祥吾 アンカー)

これで全部票取っちゃうのでこれしょうがないんですけども。

(鈴木 康友 新知事)

ちょっとなんかそういうイメージになってます。

(津川 祥吾 アンカー)

地域分断になってはいけないという県民の方多く思ってらっしゃると思います。それについては…

(鈴木 康友 新知事)

まったくその通りで、やっぱり1番それが良くないことだと思いますし、やっぱり私の場合は執事が浜松市長であって、西部地域で活動してたので、それまではやっぱり浜松で16年間は浜松のことに責任持って、浜松を良くしていくんだってことで活動するのはそれは仕方のないことだったんですけども、やっぱりその イメージが非常に強すぎると、中部とか東部の皆さんはね、鈴木康友さんが知事になると、なんか西部へ全部シフトされるんじゃないのっていう、そういう漠然とした不安感みたいのがあって、れはこれからやっぱり払拭していく必要があるかなと。

(徳増 ないる キャスター)

そして高山さん様々な市長町長の 支援についてですね…

(髙山 基彦 キャスター)

35市町の市長、町長のうち、選挙期間中、大村さんの応援に訪れたのは25人にのぼります。この中には鈴木さんの応援にも訪れた人もいますが、多くの市長町長が大村さんの支持しました。

(津川 祥吾 アンカー)

これはどうなんでしょうか、もう選挙終わったんだからノーサイドだという考え方もあるかもしれませんが、本音ではちょっと気になったりします?そこは全然大丈夫ですか?

(鈴木 康友 新知事)

今回いろんな事情が…あの終わりになりましたので、それは各市長さんからも聞いてますし、いろんなプレッシャーとか、色んな関係の中で、向こう行くけどちゃんと鈴木さんの方もあのやるから、みたいなことをおっしゃってくれる人もいたし、こっち 来て、はっきりマイク持って指示を訴えてくれた市長さんもいますし、ですから、こういう激しい選挙ですから、そういうことがあるのは致し方ないことでありますので、終わればノーサイドで行くべきだろうという風に思います。

(津川 祥吾 アンカー)

これは伊豆の首長さんともそこはもしっかりと?

(鈴木 康友 新知事)

そうですね、はい。

(津川 祥吾 アンカー)

これからはやっていけると。

(徳増 ないる キャスター)

次に県議会との関係も気になるところですけれども高山さん。

(髙山 基彦 キャスター)

今後の県政運営では県議会への対応も注目される県議会では、26日 清水区で補欠選挙も行われ、鈴木さんを支援しました「ふじのくに県民クラブ」に所属することが 決まっています山田 新さんが当選しました。ただ、知事選で大村さんを支援した自民党会派が過半数を超えているという状況です。

(津川 祥吾 アンカー)

これ川勝前知事の段階、特に最終盤では非常に大きな問題になりました議会との対立ですが、新しい知事だからということで、議会もこれからはまさにゼロベースで挑んでくるかと思いますが、康友さんとしてどういう形で議会に対応される…

(鈴木 康友 新知事)

常に、市長時代もそうですけども、党派を超えて全部が市民でありますし、そういう意味では議会ともですね、しっかりコミュニケーションを取って連携していかないと、二元代表制ですから、議会で議決をいただかないと予算も通らないし、一本の政策も進められないということになりますから、そこが非常に大事なところです。今回も、私も実は自民党に推薦を出しましたし、全部の政党に出してますので、残念ながらそこはこういう選挙になってしまいましたけれども、終わればもうノー サイドでありますから、ちゃんと自民改革会議の皆さんともですね心合わせをしていきたいなという風に思って ます。

(徳増 ないる キャスター)

そして、今回はリニア新幹線の問題も大きな争点となりました。新たな知事となる鈴木さんががどのように対応するのか注目されています。

(川勝前知事 2020年)

「水につきましては第一に地表水、地下水は一滴も譲らない」

川勝県政で大きな注目を集めた大井川をめぐるリニア問題。リニア工事による大井川の水量減少などを懸念する県は、川勝前知事のもとJR東海と議論を重ねてきました。静岡工区をめぐる懸念は大きく分けて”大井川の水問題”と”南アルプスの環境保全”、水問題をめぐっては2023年12月、工事で県外に流出した水を大井川に戻す策である「田代ダム案」について、JR東海がダムを管理する東京電力側と合意したことで大きな進展がみられたものの…

(3月29日・JR東海 丹羽 俊介 社長)

「残念ながら品川ー名古屋間の2027年の開業は実現できない」

南アルプスの環境問題についての議論が長引き、JR東海は3月、当初計画していた品川・名古屋間の2027年開業を「断念する」と正式に表明しました。

静岡県の対応が全国から注目を集める中、4月、突如訪れた川勝前知事の電撃辞任。リニア問題を先導してきた川勝前知事が不在になると…5月、県の専門部会は、これまで難色を示してきた「ボーリング調査」について、「科学的な観点からリスク管理ができている」として態度を一転、調査の実施を容認しました。

鈴木康友さんは、リニア新幹線について“推進”の立場をとっています。告示前の公開討論会では

(5月3日OA 鈴木 康友氏)

「リニアができるとどうなるか」「こだま、ひかりの本数が増えていく、これは自然の成り行き、JR東海も認めています」「どれだけ静岡県にメリットがあるようにしていくのか、こうした交渉をやっていかないといけない」

選挙戦のさなかには、トンネル掘削工事を進めている岐阜県で、井戸などの“水枯れ問題”を受けて、川勝前知事の姿勢を評価する発言も目立つようになりました。

(5月16日・ 鈴木 康友氏)

「大井川流域の皆さんの大切な水なので、それを守るのは誰が知事

になっても(川勝前知事を)継承すべきことだと思います」「水の問題や生態系の保全の問題をないがしろにして工事を進めていくことはない」

リニア新幹線をめぐり、全国から注目を集める鈴木新知事。この問題に向き合っていくのでしょうか?

(徳増 ないる キャスター)

推進という基本的なスタンスが 変わっていないということですか?

(鈴木 康友 新知事)

はい、そうですね、はい。

(津川 祥吾 アンカー)

県民からしてですねちょっと皆さんの主張を聞いて少し分かりにくかったのが、川活知事とどう違うのかというところで、それから川知事も推進と言ってるけども、完全に止めてるように見えたというところでですね、どう判断していいのかわからないというとろこがあるんですね。専門の方は分かると思うんですが、我々県民に分かりやすく説明していただくとどうなんでしょうかね。

(鈴木 康友 新知事)

言い方悪いかもしれませんけども、割とこう、ここの部分がクリアすれば推進しますよという形ではなくて、常にゴールポストがずれてる感じがします。新たな問題を提議したり、なかなか、ですからここへするとまた違うところにゴールがあるみたい な風にも見えたんで、やっぱり推進ということをまず前提にですね、大事なのはJR東海、事業主体であるJR東海さんと県と、それから行司役になっているモニタリング会議、国と、それから大川流域の市町の皆さん、この4者が共通の認識を共有して、基本はやっぱりリニアは推進すると、あの大井川の流域の皆さんも止めるとは言ってませんから、これは推進するというのはもう皆さんもそれは認識は共有していただいているんで、その上でじゃあ水の問題、現実的な解決は何なのかいうことをね、4者がちゃんと心合わせして1つ1つ課題を潰していけば、前進していけるという風に思って、ですから…推進をするということを前提に課題に向きあうということが大きな違いではないかなというふに思います。

(津川 祥吾 アンカー)

今おっしゃった中でですね 、現実的な解決っておっしゃいました、やはり大きな工事をすると環境に対する 影響っていうのはゼロではなくてどこで折り合いをつつけるかって話になるんですよね。川勝前知事は一滴も譲りませんという話だった、これは堅持するのか、そこはそこまででもないのか、それはどうでしょうか?

(鈴木 康友 新知事)

物の言い方ですよ。あれは川勝前知事の覚悟を示すためにああいう言い方をしてるんだろうと思うんです。あんまり科学的な表現ではないと思いますので、例えば今回の田代ダム案というのはかなり現実的な解決案の1つに なってくると思うんですね、だからもう少し色々検証が必要なのかもしれませんけども、そうしたものが提示されてくると中下流域への影響っていうのはなくなる可能性があるということですし、最終的にはですよ、99.99%大丈夫だろうと思っても、最後の0.01% 何が起こるかわからなていうことも、それは言われるとそうなるわけですね、その時にじゃどういう担保をしてくのか、その点については私JR東海さんとお話しした時にも、JR東海さんは自信を持ってますんで、将来的に期限を決めずに何かそのリニアの工事で中下流域の水に影響が出た時は、期限を決めずにしっかり補償する、あるいは対策をちゃんと講じるという、ある種の瑕疵担保責任みたいなものをとるというそういう覚悟は持ってますんで、それをじゃ国と県が一緒になって担保するのかそこら辺はこれからの話になると思いますけども、最終的には100% 全てを今からシミュレーションするってなかなか難しい、先ほど津川さんがおっしゃられたようにね、ですからどこの段階で あのGOするかってのはあるし、最後は決断が必要になってくるという風に思い ます。

(徳増 ないる キャスター)

そして残された県政課題の一つに浜松市の新野球場の問題があります。髙山さんお願いします。

(髙山 基彦 キャスター)

現在、県は、浜松市に計画している新野球場について、3つの案を示しています。浜松の経済界が要望する2万2000人規模のドーム型の場合、概算の建設費は370億円。これは、一番費用が抑えられる1万3000人規模の屋外型に比べ、5倍以上となります。ドーム型は天候に左右されずさまざまなイベントが開催できますが多額の建設コストに見合った採算がとれるのか見通せず慎重な声も根強く残っています。

(髙山 基彦 キャスター)

新野球場について選挙戦で、鈴木さんは「開放型ドームであればコストダウンができる、浜松市と一体となってエリア全体を開発していく」と主張してきました。

(津川 祥吾 アンカー)

この3つの案ではないものでこれから議論を進めて いくということですか?

(鈴木 康友 新知事)

結局これは県が責任を持って整備するという 、球場の部分ですね、そこだけが取り出さ れて議論されてますけど、実はあのエリア 全体をいわゆるスポーツを中心とした施設開発をして、集客を地域の活性化あるいは集客につなげて、そのことによってさらに球場の稼働率も上げていこうと、エスコンフィールド、ご存知のように北広島に新しい日本ハムのですね球場ができましたけども、あれは球場単体ではなくて面開発なんですね、今これはもう実は時代の流れで欧米ではほとんどスポーツ施設っていうのは今そういう形で開発されてますし、日本のスポーツ施設もこれから単体のものでは なくて全体としてのですね集客効果を上げるような仕組みにしてくということに なってくるんですね。ですからあの遠州灘のところもですね、実は私が市長の時も当然市も大きな投資をして、周辺整備とか、あと球場以外のサブ球場みたいなものはですね、これは市が整備をするという覚悟はありましたんで、そこが今そっくり抜け落ちているんで、県と市で1回全体のですね、構想をもう1回作り直して、じゃ県はここよと市はここよと、あるいは民間はこれだけ投資しますよみたいなね、全体の絵をしっかり描くことが必要だなと、ここだけ取り出すとですね、ちょっと判断間違うんじゃないかと。

(津川 祥吾 アンカー)

ですから当然、浜松市も入ってエリア全体の絵をもう1回作り直すところ から始めるということですね。

(鈴木 康友 新知事)

いま市長の時はもうちゃんと県にもそれを伝えて、浜松市も相当の投資をする覚悟があるということは申し上げてきた、それは今の市長にも継承してまいります。

(徳増 ないる キャスター)

皆さんからも鈴木さんに聞きたいこと、色々声を寄せていただいていますので、ぜひお答えいただきたいと思います。髙山さん紹介してください。

(髙山 基彦 キャスター)

Daiichi-TVの公式アプリ「シズオカン」で実施した視聴者アンケートでも「鈴木新知事へ言いたい」ことが多数寄せられています。時間の許す限り伺っていき たいと思います。まずはこちらです、伊東市の 30代の男性です。子育て世代が子供を産みやすい政策を考えてほしいです。また浜松市の50代の男性です。人口減少、大きく静岡を変えていくアイデアを出してほしいと、そういった声が聞かれていますこれは いかがでしょうか。

(鈴木 康友 新知事)

上につき ましては、実は私も浜松市長時代、子供第一主義というものを掲げまして、結婚から 妊娠、出産、子育て、教育に至るまで切れ目のない支援をしていくと、それによって子育てのしやすい地域を作っていくということで様々な政策をやってまいりました。教育の分野では小学校低学年の30人学級を実現しまして、小一ギャップという ものを解消するためのですね、そうした 取り組みをしてまいりましたし、発達支援の校内校外適用指導教室もたくさん作りましたし、もういろんなことやってきたので、そういうことを是非ですね全県的に広げていきたいと思うんですね。それで県全体がですね子育に優しい、あるいは教育環境が整っている、そうした県だというような環境をですね作り上げていきたい。

(徳増 ないる キャスター)

他にも様々な声が届いていますね。

(髙山 基彦 キャスター)

静岡市の男性 からは、県民のためには時には政府や大企業にしっかりと「ノー」と言える県政を、また静岡市の70代以上の女性からはですね、企業ファーストではなく県民ファーストでお 願いしますと、こういった声も聞かれてい ますがいかがでしょうか。

(鈴木 康友 新知事)

そうですね、例えば企業ファーストだ県民ファースト、つまり企業ファーストはとなんか県民ファーストがですねなんか分断されてる ように見えますけども、意外に企業ファース トっていうのが県民のためになると、例えば企業を誘致するとか、豊かな雇用を 生み出すような企業をたくさん誘致するとかですね、企業に対するような政策をする ことが結果的に県民にとって非常に魅力的な雇用を増やすとかですね、魅力的な職場を増やすとか、だからそこは必ずしもですね、それがなんか別の次元のことということではないと思うんですね、そこがちゃんと企業に対する施策やることが県民にとってこういうメリットがあるんですよということをしっかり説明をしてくことが私は必要だという風に思うんですね。

(徳増 ないる キャスター)

お時間が来てしまいました。もっともっと伺いたいところなんですけれども、ここで改めて新しい知事としての意気込みをあのカメラの向こうの皆さんに向かってお願いでき ますか。

(鈴木 康友 新知事)

はい、私、今回スローガンでオール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指すというスローガンを掲げました。 選挙は終わりましたので本当に県民一体となってですね、オール静岡で幸福度ナンバー ワンの静岡県というものを作っていき たいと、そのことをですね、県民の皆様と共にこれからやっていきたいという風に思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(徳増 ないる キャスター)

ここまで新しい知事に当選しました鈴木康友さんにお話を伺いました。ありがとうございました。