国内外の驚くような情報を、タイトル通りバラエティー豊かにお届けする情報番組「有吉木曜バラエティ」。「テレ東プラス」では、5月23日に放送された番組の中から「なぜか、あちこちに冷蔵庫が置いてある町」「なぜこんな場所に? 入りづらい焼肉店」の内容を振り返る。

あっちこっちに…道沿いに謎の冷蔵庫


この日の番組では、北関東にある変わった飲食店やスポットについて聞き込み、現地で詳細を確かめた。ある栃木県民は「日光市・栗山の住宅街の道端に、謎の冷蔵庫が置いてある」と言う。情報をもとに日光駅から車で約30分、人口約900人の栗山地域へ取材班が車を走らせると、話の通り、突如、道に冷蔵庫が置いてあった。

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それも一つだけではない。進むにつれ、なんと町のところどころに冷蔵庫が──。捨てられている雰囲気ではなさそうだが……。すると地元民らしき人が冷蔵庫に近づき、扉を開けた。さらに人が次々にやってきては冷蔵庫から何かを取っている。

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住民たちが冷蔵庫から取った物の正体は、新聞だった。聞けば「この辺は新聞配達がない。バスが新聞を運んで冷蔵庫に入れる。新聞配達を頼んでいる人は取りに来る」という。

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実は、栗山地域は人口減少に伴い、新聞配達がストップ。そこで日光市内のバス会社が協力し、毎日始発で新聞を同地域へ運んでいるのだ。とはいえ、大きなバスで各家庭に運ぶのは大変な労力がかかる。そこで地域のところどころに冷蔵庫を設置し、バスの運行とセットで新聞を入れることにしたという。

なぜ冷蔵庫なのか。地元民に話を聞くと「冬は雪が積もる。冷蔵庫が一番いい。ピタンと密着されて。雨が降っても入らないし」と答えた。この理由にスタジオの有吉弘行は「なるほど!」、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品は「これは面白い」とつぶやいた。

外観が気になって入れない焼肉店


同じく栃木県で「外観が気になって入るのに勇気がいる」焼肉店があるという情報を聞き、番組スタッフは真岡市に向かった。「本場の味 安くてうまい焼肉」と書かれた看板を頼りに進むと、細くて暗い道に入る。恐る恐る歩いていくと、その先に目当ての店はあった。

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入り口の扉には民族風の模様が描かれ、番組スタッフは「お店ですかね?」と困惑する。だが中に入ってみると、不思議な外観とは対照的に店内はほぼ満席。お客は「戸惑う。最初は本当に」と店の印象を語る。「『こんなところにあるの?』って。看板わかっても『えっ? 怖い』」

だが「カルビ焼」や「かしら焼」といった焼肉が1人前660円(税込み)、7品の盛り合わせ「トクトク盛り」が3850円(同)と、看板に違わぬ安くてうまい味で常連も多い。どんな気前のいい大将なのか。出てきたのは想像と違い、優しげな顔をしたスリランカ出身の男性だった。

オーナーであるスミスさんによると、店名の「セイロンフレーバー」は「スリランカの味」という意味で、名物は約15種類のスパイスを使った“本場の味”スリランカカレー。焼肉の締めはビビンパや冷麺ではなく、このカレーが同店ではおなじみという。

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「怪しいって言われないですか」と番組スタッフが尋ねると、スミスさんは「そうですね。みんな言うよ」と答える。なぜ入りにくいたたずまいになったのか。それは「昔、この辺はホテルで、(店の建物は)事務所だった」(スミスさん)ためで、通りから入った場所にあり、飲食店としてはわかりづらい立地にあるのはそうした理由からだった。

しかし、おいしい料理を安く提供できれば人気が出るはずと、スミスさんはこの場所でのオープンを決意した。元々カレー店のシェフとして来日したが、日本人の食の好みに合わせ、焼肉を一から本気で勉強。苦心の末、長年かけて開発したタレを武器に、繁盛店をつくり出したのだ。