福岡管区気象台は大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報を発表した。(2日午前5時37分)

山口県を含む九州北部地方では、2日昼前にかけて土砂災害に厳重な警戒を呼びかけている。また2日夕方にかけては、低地の浸水、河川の増水、竜巻などの激しい突風への注意も呼びかけている。

発表内容は以下のとおり。

[気象概況]
 梅雨前線が華中から西日本を通って東日本の太平洋側にのびています。今後、梅雨前線は次第に北上する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
 このため、九州北部地方では、2日昼前にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。九州北部地方では、これまでに降った大雨により地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の起こるおそれがあります。また、2日夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。

[雨の実況]
降り始め(6月26日15時)から7月2日05時までの降水量(アメダスによる速報値)
  福岡県
    久留米市耳納山 356.0ミリ
    八女市黒木   356.0ミリ
    柳川      303.5ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻 423.0ミリ
    日田市三本松 322.0ミリ
    中津市耶馬渓 254.0ミリ
  佐賀県
    嬉野      288.5ミリ
    佐賀市駅前中央 240.5ミリ
    白石      217.5ミリ
  熊本県
    阿蘇市阿蘇乙姫 375.5ミリ
    湯前町湯前横谷 345.5ミリ ※欠測値を含む
    あさぎり町上  292.5ミリ
  長崎県
    雲仙岳 384.0ミリ
    諫早  259.0ミリ
    島原  242.5ミリ

[雨の予想]
2日に予想される1時間降水量は多い所で、
  山口県 20ミリ
  福岡県 30ミリ
  佐賀県 30ミリ
  長崎県 30ミリ
  大分県 20ミリ
  熊本県 20ミリ
2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  山口県 40ミリ
  福岡県 60ミリ
  佐賀県 50ミリ
  長崎県 60ミリ
  大分県 30ミリ
  熊本県 30ミリ

下関地方気象台発表、山口県の予想は以下のとおり。

降り始め(6月29日15時)から7月2日06時までの降水量(アメダス
による速報値)
  岩国市羅漢山 239.5ミリ
  周南市鹿野  238.5ミリ
  岩国市広瀬  230.5ミリ
  美祢市東厚保 219.0ミリ
  山口市前町  209.0ミリ

[雨の予想]
2日に予想される1時間降水量は多い所で、
  西部 30ミリ
  中部 30ミリ
  東部 30ミリ
  北部 30ミリ
2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  西部 60ミリ
  中部 60ミリ
  東部 60ミリ
  北部 60ミリ

[防災事項]
 土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。