アピールを続けるも空回り

「そのときは何とかして彼に恋愛感情を持ってもらいたい一心で、部屋に行くときは彼の好きな食べ物とか雑誌とか買っていき、たまには外で過ごしたいとランチの約束を取り付けて目いっぱい女性らしい雰囲気で行くとか、がんばっていたと思います。

でも、スカート姿の私は珍しいはずなのに彼から感想は出なかったり、たくさん買い込んで部屋に行ったときは『ここまでしなくてもいいよ』と困った顔で言われたり、変わった私に戸惑っているのはわかっていました。

それを『いい変化』と受け取ってしまったのですが、どこかで『嫌なら会わないし外食もしないはず』と決めつけていたからで、彼の困惑が恋愛感情になればいいなと思っていたのですよね……。

あるとき、彼が好きなプリンがあって2つ買い、彼の部屋で『私もこれ好きになったの』とアピールして一緒に食べようとしたら、『俺はいま食べる気がしないから』と自分の分だけ冷蔵庫に入れてしまい、取り残された私はすごく悲しくなったのを覚えています。

そこら辺からだんだんと彼と会えなくなっていったというか、LINEをしても返信は遅いし部屋に行く約束も断られるし、距離を置かれている自分を感じましたね……」