コンビニ越しに富士山が見える人気の撮影スポットで、富士山を隠す黒い幕の設置工事が始まりました。
工事の理由は外国人観光客による絶えない迷惑行為です。

大塚郁弥記者:
「外国人観光客の撮影マナー違反に対抗しようと、町が幕を設置する対策に乗り出しました」



黒い幕の設置工事が始まったのは、山梨県の富士急行線の河口湖駅近くのコンビニエンスストア前の歩道です。



この場所は富士山とコンビニの看板を一緒に収めた写真が「日本らしい」として、およそ2年前から外国人観光客に人気の撮影スポットになっていました。

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ドイツからの観光客:
「コンビニの青と白が山頂の雪の色とぴったりだね」

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しかし、写真撮影のため横断歩道がない道路をわたる外国人観光客が後を絶たず、周辺の住民から苦情が相次ぎ、富士河口湖町は注意看板や歩道の案内表示の設置し警備員を配置しましたが、迷惑行為がおさまることはありませんでした。

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富士河口湖町が対策として打ち出したのは富士山を隠す黒い幕の設置です。

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工事は歩道の縁石に7本のポールを立て、高さ2.5m、幅およそ20mにわたって光を遮る農業用のネットを設置します。



近隣住民は:
「(設置は)いいんじゃないですか。(観光客の)けががあってから騒ぎを起こされても地元の人も困る」

 



「すごく迷惑している人もいるってのはわかっているんですけども、果たして幕張っていいのかなっていうのはクエスチョンマーク」

外国人観光客の反応は…



中国からの観光客:
「もっと人間的な方法でこの問題に取り組むべきです。観光客の写真を撮る場所を作ることです」



フィリピンからの観光客:
「とても悲しいです。多くの人が富士山をここで撮影するために来ますから」



黒い幕は5月中旬に設置される予定で、迷惑行為の改善につながるか注目されます。