糸魚川市で流した汗が実を結びました。
大相撲夏場所で、糸魚川市の海洋高校相撲部出身の新小結・大の里が初優勝しました。中学・高校と稽古に励んだ糸魚川市からも声援を送りました。

初土俵から7場所史上最速の初優勝!中学・高校を過ごした糸魚川市は、大きな歓声に包まれました。

さかのぼることわずか1年前、母校・海洋高校で二所ノ関部屋の入門会見に臨んだ大の里、本名・中村泰輝さん。
■新小結・大の里(中村泰輝さん)
「1日でも早く関取に上がって、新潟県もそうですし、日本中からも応援される力士・関取になりたいなというのが僕のホントに夢なんで。」

石川県出身で、相撲が強くなりたいと糸魚川市へ。能生中学校・海洋高校で稽古に励みました。その日々を振り返って…
■新小結・大の里(中村泰輝さん)
「何もない町で…それは違いますけど…相撲に集中できる町で娯楽もなく、本当にこの6年間で今があると思っている。」

大の里が11勝3敗のトップで千秋楽を迎えた26日、海洋高校相撲部の後輩たちは小中学生の選手とともに汗を流していました。
■海洋高校相撲部 内山龍之介主将
「一番は優勝してほしいと言う気持ちと、立ち合いで相手を浮かせるみたいな感じそこに憧れる。」

中学・高校時代の大の里は...
■海洋高校相撲部 村山大洋監督
「すごく明るくてポジティブな子ではあったんですが、相撲に関しては一生懸命で自分の芯はしっかり持っているこだと思う。こういう舞台に立ってくれている私たちの海洋高校出身の力士が立ってくれていることに関して、すごくうれしいことだと思っています。」

糸魚川市は、各地でパブリックビューイングを開催。
■市民
「いてもたってもいられないで来た。」
「5月27日は緊張してますけど白山神社で願をかけてきた。」

そして迎えた大一番。勝負は、一瞬でした。
糸魚川で流した汗がこのときにつながりました。
■市民
「圧倒的な横綱のような相撲でこのまま突っ走って上に上ってほしい。」
「ほんとにうれしく思います。」

■海洋高校相撲部 内山龍之介主将
「すごいというその一言だけ。刺激になったし、次は自分たちがいい報告ができるようにと思う。」

勝利の美酒を味わった大の里。すでに次を見据えています。
■新小結・大の里
「番付はまだありますので、上へ上へという意識を持ってしっかりゆっくり休んで、来週からまた頑張りたい。」