2023年6月に米国で世界初公開されたレクサスのSUV、新型「GX」の日本導入が正式に発表されました。通常販売は2024年秋からですが、同年6月上旬より限定車「GX550オーバートレイル+」を先行販売します。あらためて、新型GXとはどんなクルマなのか紹介します。

日本で初登場の“オフロードも得意なプレミアムSUV”

 レクサスは2024年4月19日、新型「GX550」の国内販売について、2024年秋頃をめどに通常販売すると発表しました。

 これに先立ち、限定車「GX550 “OVERTRAIL+”(オーバートレイル+)」100台を同年6月上旬より抽選販売します。

 5月12日までレクサス店にて抽選申込を受付、当選者には販売店より連絡の上、商談を開始します。

 GX550オーバートレイル+の消費税込みの車両価格は1250万円です

 日本では初登場となる新型GXですが、海外では2002年に初代モデルが誕生した高級SUVです。

 トヨタ「ランドクルーザープラド(当時)」をベースとする本格オフローダーで、2009年にフルモデルチェンジし2代目が登場、北米や中東市場など約30の国と地域で販売され、累計約54万台を販売しています。

 新型GXは3代目となります。

 全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mm、ホイールベース2850mmというボディサイズで、アプローチアングルを従来型に比べ5度立たせた26度フロントオーバーハングを20mm短くするなど本格オフローダーにふさわしいパッケージとしています。

 GX550は3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンの「V35A-FTS」を搭載。353馬力・650Nmを発生します。

 新型GXは、車両開発コンセプトを「ザ・プレミアム・オフローダー」として、悪路から舗装路までクルマとともに過ごすさまざまなシーンで心高まる体験をするために進化を遂げています。

 2002年の初代発売以来、はじめてプラットフォームを刷新。「LX」と同じ新「GA-F」プラットフォームを採用し、サイドレールとクロスメンバーの一部には、板厚や材質が異なる鋼材を適材適所に接合し、重量を増やすことなく強度と高い剛性を実現しています。

 フレーム車でありながら、オンロード性能も向上。スッキリとした操舵感を提供するEPSや、応答性と安定性を高めるAVSの採用などによリ、減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ちの良い走りをもたらし、本格オフローダーでありながらも「Lexus Driving Signature」を体現しています。

 さらにオフロードの走破性とオンロードの操縦安定性を、高次元で両立するサスペンションを採用。フロントはハイマウントダブルウイッシュボーン式、リアはラテラルコントロールアーム付き4リンクリジッドを採用しています。

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 今回先行発売が発表された限定車「GX550オーバートレイル+」は、レクサスの「オーバートレイルプロジェクト」を牽引するモデルです。

 オーバートレイルプロジェクトとは、「人と自然とモビリティの共生」の実現を目指し、ユーザーの幅広いアウトドアライフスタイルに寄り添うというもので、モビリティ・ギア・体験の3つを軸にしているといいます。