伊豆半島最南端に位置する静岡・南伊豆町では、「逢ヶ浜(おうのはま)」に群生するハマダイコンが見頃を迎えました。逢ヶ浜は伊豆半島きっての奇岩スポットでもあり、春のおでかけにぴったりです。

点在する奇岩!逢ヶ浜とは…?

伊豆半島の中でも随一の透明度を誇り、白砂青松としても知られている「弓ヶ浜」。夏場は海水浴場として多くのお客様で賑わいます。

そんな真っ白なビーチ弓ヶ浜から5分程歩くと見えてくるのが逢ヶ浜です。

弓ヶ浜とは対照的に、ごろごろした石と奇岩が点在しているのが特徴で、波の浸食によって作り出された奇岩たちに思わず目を奪われます。

姑岩(左)と雀岩(右)

潮が満ちてくるとスズメの群れが鳴くような音を立てる「雀岩」、その隣に「姑岩」。

ハイヒールのような形をした「えび穴」も見ることができます。えび穴は、エビが跳ねた姿にも見えることから名付けられたと言われています。

エビが跳ねた姿にも見える「えび穴」

干潮時にはトンボロ現象により磯が出現します。雀岩まで歩いて行くこともできます。

「放射状節理」も逢ヶ浜の見所の一つです。海底を流れた土石流などの地層を貫いたマグマの中にできたとされています。

放射状節理

見頃を迎えたハマダイコン

奇岩スポットの逢ヶ浜では、例年3〜4月にハマダイコンが一面に咲き誇ります。

ハマダイコンとは、白色と薄紫色を基調とした菜の花位の大きさの愛らしい花で、「ずっと待っています」という何ともロマンチックな花言葉がついています。

ハマダイコン越しの大海原という圧巻の景色は、この時期にしか見ることができません。

4月中はこの風景を楽しめるでしょう。

■スポット名 逢ヶ浜
■住所 静岡県南伊豆町湊1571−1571

文/南伊豆町