継ぎ足しのタレで数十年。焼豚をその場でスライスして売ってくれるほか、約100種類という豊富な総菜も魅力の店が、静岡市駿河区の「増田焼豚本舗」です。

表通りでも一本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡る「しずおか裏表さんぽ」。今回の舞台は、静岡市の主要道路の一つ「丸子池田線」です。駿河区八幡からインター通りあたりまでをお散歩します。

約100種類の総菜

表通りから1本裏に入ったところで見つけた「増田焼豚本舗」。

昭和29年創業の老舗で、開店待ちの人もいるほど地域に愛されるお店です。

豊富なラインナップの手作り焼豚は、バラ、肩ロース、丸ロースと部位ごとに売るこだわり。

増田焼豚本舗 3代目・増田壮太郞さん:
脂がのっている肩ロースがよく出ます

焼豚だけでなく、チャーハンやパスタも売っています。

増田焼豚本舗では、お弁当や一品料理、デザートなど約100種類の総菜を販売しているのです。

焼豚販売所が別にあります

お店のもう一つの扉を入ると、そこには焼豚だけの販売所がありました。

何十年も継ぎ足しで作られた甘めのタレをたっぷり絡め、約2時間じっくり焼き上げた自慢の焼き豚が、ずらりと並びます。

つるされている焼豚をスライスして売ってくれます。

「脂はのっている方がいいですか」とお店の人が好みを聞いてくれるので伝えましょう。

増田焼豚本舗では、グラム数はもちろん、肩ロース・丸ロース・バラといった部位や、脂多め・少なめなど好みに合わせて焼き豚を選ぶことができるんです。

肩ロース・脂のりめ(588円/100g)、丸ロース(588円/100g)を注文しました。

元は鶏肉専門店だったという増田焼豚本舗は、豚・鶏・牛を扱う精肉店に。さらにスーパーになった後、現在は焼豚と総菜の店として営業しています。

増田焼豚本舗 3代目・増田壮太郞さん

静岡で2番目に低い山で食べてみた

1番人気の肩ロース脂多めと、丸ロースの2種類をチョイス。他にも焼豚チャーハンや手作りぬか漬け、手作りプリンを購入しました。

すぐ近くにある静岡県で2番目に低い山「有東山(うとうやま)」に登り、そこで味わうことにしました。山頂には、 ジャングルジムやシーソーなどの遊具もありピクニックに最適な山です。

焼豚は脂が甘くてとろけます。丸ロースはあっさり、ハムのような味わいです。チャーハンは子供の頃に食べたような、なつかしい味付けでした。

夕食のおかずの一品に、ピクニックのお供に、どんなシーンでも喜ばれそうな焼豚でした。

■店名 増田焼豚本舗
■住所 静岡市駿河区馬淵4-16-16
■営業時間 11:00〜18:30 焼豚(9:30〜18:30)
■定休 日・祝
■問合せ 054-287-1599
■駐車場 10台