「違反じゃないんだからいいだろ」って非常識! まわりの迷惑を顧みない「自己中運転」5選

この記事をまとめると

■道路上で遭遇する非常識なドライバーの行為を5つ紹介

■自分さえよければいい認識だと多くの人に迷惑をかけるケースも多い

■自戒の念を込めて「察しと思いやり」を意識して運転することが大切だ

自己中な運転は危険!

 クルマを走らせていると、自宅を出てから戻ってくるまで、1度や2度は「いくらなんでもそれはあり得ないでしょ!」といった場面に遭遇してしまいます。時には自分自身が原因となっていることもあるでしょう。

 確認の意味も込めて、「いくらなんでもそれはあり得ないでしょ!」な非常識なドライバーの行為を5つ挙げてみました。

片側2車線道路の交差点以外で右折

 国道やバイパスなどの交通量の多い片側2車線道路で、交差点でもないのに右折するクルマを時折見掛けます。対向車線にあるコンビニや飲食店、はたまた目的地までショートカットできる近道など、右折する理由はさまざまでしょう。しかし、後続車からするとこれがじつに大迷惑。ただでさえ交通量の多い道で(しかも、確実に後続車が渋滞することがわかっていて)右折できるのはなかなかの強心臓の持ち主です。下手をすると後続車から追突される危険もあるので、この手の右折は極力避けたいところです。

ペースカー状態(なぜか追越車線にわざわざ入ってきてそのまま低速で走る)

 国道やバイパス、高速道路など、片側2車線以上の道路の右側車線をマイペースで走り、その後ろに何台、下手をすると10数台のクルマが連なっている光景もときどき見掛けます。それはまさにレーススタート前のペースカー状態です。ルームミラーで自分がペースカー状態になっていることに気づいているのか、いないのか? 不思議とこの種のクルマのドライバーは頑として車線変更をしないことが多く、後続車のドライバーはストレスマックス状態に……。

自分さえ良ければいいという考えは即刻やめるべし!

信号待ちからの発進直後にいきなりウインカーを出す「後出しじゃんけんウインカー」

 赤信号で信号待ちをしていて、青に変わったので発進……と思いきや、前方のクルマがいきなりウインカーを出し曲がる意思表示をする。最近、この手の「後出しじゃんけんウインカー」日常的に行うドライバーが増えていると感じるのは気のせいではないように感じます。

 ちなみに、しかるべきタイミングや場所で合図しなかったり(道路交通法53条1項)、右左折・転回時に交差点の30m手前、進路変更を行う3秒前(道路交通法施行令 第21条)に合図を怠ると道交法違反として罰金6000円(普通車)、違反点数1点が課せられます。

狭い道でぜったいに道を譲らない(こちらに後続車がいても)

 対向車が来たとき、どうにかすれ違えるくらい細い道を走れば一気にショートカットできる……。出勤時など、急いでいるときについ使ってしまう抜け道。これが一方通行であれば何ら問題はないのですが、両方向通行可能な細い道も少なくありません。対向車が来るかもしれないけどイチかバチか行ってみたら……来ちゃった。こちらは後続車もいるし、相手も譲ってくれるに違いな……いつまで経ってもどいてくれない。それどころか対向車のドライバーがこちらを睨んでる。せっかくのショートカットが不毛なロスタイムで台無しに。

道を譲ってもお礼なし!

 道を譲ってもらったとき、サンキューハザードや手をあげたり、何らかのリアクションでお礼をするドライバーが多いなか、しれっと走り去っていく場面もしばしば見掛けます。高級車やスーパーカー、大柄なミニバンなど、どこか人を威圧するようなクルマに乗ったとたん、態度が豹変するドライバーもいます。やがて「譲ってもらえるのがあたりまえの感覚」になってしまうと、運転も乱暴に……。自戒の念を込めて気をつけたいところです。

まとめ:大切なのは察しと思いやり?

 急いでいたり、気に掛けていることがあるときなど、どうしても気持ちに余裕がなくなりがちです。しかし、ふと冷静になってみると、そこまで急いだり、焦ったりする必要がなかったかも……ということもあります。簡単そうで意外と難しい、ついつい疎かにしてしまう。結果としてトラブルにつながってしまうことだってあります。繰り返しになりますが、自戒の念を込めてできるかぎり運転中も「察しと思いやり」を忘れずにいたいものです。