このお話は作者ポケットさんに寄せられたエピソードをもとに再構成し漫画化しています。
■これまでのあらすじ
フルタイムで働くさくらはある日、無職で借金のある夫に息子のゆうたを連れていかれてしまう。児童相談所からはゆうたが頬を赤く腫らしていたと聞き、ゆうたを取り戻すべく調停を申し立てる準備を始めるが、どうやら夫がゆうたの親権と養育費、そして慰謝料を目的に、交際相手の綾乃と画策したことだと知り、子の引き渡しを求め審判を申し立てることにするのだった。しかし、監護者を決めるための調査官調査が行われた日、さくらに会いに来た綾乃から、子どもを返すから慰謝料と養育費を請求しないでほしいと要求される。大切な子どもを物のように扱う綾乃に腹が立ったさくらは、ボイスレコーダーの前で話を聞こうとするが…。

■交際相手の態度が激変…

ボイスレコーダーを机に置き録音することを伝えると、夫の交際相手は慌てていました。

急に態度を変え、夫との関係を否定…。あくまでも自分は夫のただの後輩であり、息子の世話に困っていた夫のために食事などの手伝いをしていたと言うのでした。

「先ほどの慰謝料請求の話や家を出ていけという話は?」と聞くと、そんなことは言っていないと…。

今日はわざわざゆうたの様子を伝えるために来たと白々しい嘘をつき、さらに…。


■やられた…!?

ゆうたが私に傷つけられたと言った…?

「そんなはずない。だって…」

私が否定しようとしたそのとき…、綾乃は大きな音と叫び声をあげました。

次々と家の中の物を投げたり壊しながら叫ぶ綾乃に、私はただ狼狽えることしかできませんでした。

は…? なに? なに?

薄ら笑いを浮かべ帰ろうとする彼女の手には、携帯の録音アプリが…。

まさかこの人も…、録音してた!?


(にしやまポケット)