200年の時をこえて奇跡的に残された「シーボルトのピアノ」。萩市が新たに文化財に指定しました。

このピアノは江戸時代後期、ドイツ人医師シーボルトによって長崎の出島に持ち込まれました。「日本に現存する最古のピアノ」とも言われています。

【熊谷美術館学芸員 宮本万喜人さん】

わが友熊谷に別れの記念に。ドクトル フォン シーボルト 1828年」と書かれています。

シーボルトと親交のあった萩藩の御用商人・熊谷家四代目当主に贈られたもので、今月、萩市の有形文化財に指定されました。

【熊谷美術館 江口伊織 代表理事】

友情のようなものも育まれていたからこそ、最後にシーボルトが決断して(熊谷家当主の)義比に譲ろうと思ったのでは。まだ知られていない多くの歴史のバックグラウンドとともに、ピアノを楽しんでいただけたらなと思います

ピアノの音色をより多くに人に聞いてもらいたいと、熊谷美術館では今年秋にコンサートを予定しているということです。