360年以上続く伝統を未来につなぎます。長門市の陶芸作家・坂倉正紘さんが、十六代「坂倉新兵衛」を襲名しました。
十六代を襲名した坂倉正紘さんは、先代を父に持ち、東京藝術大学を卒業後、萩焼の流れをくむ「深川萩」の作家として研鑽を積んでいます。
「深川萩」は江戸時代、萩藩の御用窯として長門市で始まりました。現在は5軒の窯元が、その歴史と窯の火をつないでいます。
萩焼の土は防府の大道土が主に使われていますが、正紘さんは地元の土も取り入れ、茶陶やオブジェなど幅広い作品を手がけています。
【十六代 坂倉新兵衛】
「窯の伝統と萩焼の伝統と自分の工夫を合わせた上で、一つの作品として品格を感じられるような良い萩焼が作れたらと思います。」
正紘さんは、十六代新兵衛として全国各地で襲名披露展を行います。