農産物の本格出荷を前に安全な産地をアピールする「さがえ西村山農産物安全・安心出発式」が17日、寒河江市のJAさがえ西村山本所で行われた。西村山地域のゆるキャラが勢ぞろいし、消費者や生産者が、加温栽培したサクランボ「佐藤錦」を積み込んだトラックを見送った。

 西村山1市4町や同JAの関係者ら約50人が出席した。生産者の大沼喜一さがえ西村山果樹振興協議会長が「信頼される産地を目指し、一丸となって安全でおいしいさくらんぼの生産に取り組む」と決意を語った。寒河江市のイメージキャラクター「チェリン」などゆるキャラが見守る中、真っ赤に実った佐藤錦がトラックに積み込まれ、関係者がテープカット。トラックは首都圏に向かった。

 佐藤錦の出荷は1日に始まり、5月の「母の日」前後が需要のピークとなる見込み。今季の加温サクランボについて、同JAの担当者は「暖冬や3月の低温、燃料費高騰など苦労が多かった分、丁寧に育てられ品質が良い」と話していた。