「出羽三山の里フォトコンテスト」の入選作品展が、鶴岡市羽黒町のいでは文化記念館で開かれている。四季を通して移り変わる自然や人々の表情が生き生きと表現された作品が並んでいる。

 同コンテストは出羽三山の里である羽黒地域の自然や景観の魅力を伝えようと、羽黒町観光協会が2000年から開催している。今回は、庄内を中心に20人から76点が寄せられた。土門拳記念館(酒田市)理事で写真家の藤森武さんが審査員を務め、特選1点、入選3点、佳作6点と、魅力をうまく伝えていると評価された「魅力発見賞」22点を選んだ。

 特選の五十嵐貞一さん(鶴岡市)の作品「厳冬の中で」は、左に国指定天然記念物・羽黒山の爺杉(じじすぎ)、中央に国宝・羽黒山五重塔をとらえた写真。「積雪の効果で余分な景色が写らず、五重塔と爺杉を強調している。羽黒山の環境がよく分かる秀作」と評価された。展示は6月17日まで。