鶴岡市の出羽三山神社(阿部良一宮司)恒例の祈年祭が8日、同神社三神合祭殿で行われた。今年は羽黒高(同市)の生徒3人がみことして舞を披露するなど、神事を通して五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 約100人が参列した。祭典では神職が供え物をささげ、阿部宮司が祝詞を読み上げた。続いて神職がくわやすきなどを使い農作業の様子を表現する「御田植(おたうえ)神事」、みこが加わり琴や笛の音に合わせて舞う「田舞(たまい)」が奉納された。

 羽黒高3年中村心さん(17)、3年水口桃友(もなか)さん(17)、2年井上春乃さん(16)は神職ら5人と田舞を披露した。3人は4月から練習を始めたといい、「緊張したけどうまく踊れた」と笑顔。指導役を務めたみこの斎藤奈津記さん(23)も「百点満点」と太鼓判を押した。