熊本市交通局は20日、運転士と車両不足による影響で、市電の運行本数を約1割減便するダイヤ改正を行うと発表した。労働環境改善のため、一部の終電の出発時刻も繰り上げる。29日から運用する。

 同局によると、ダイヤ改正で、現在433本の平日の運行本数は64本減の369本となる。土曜と日祝日も運行本数を60本程度減らす。退職や病気による休職で運転士が1年間で約1割減ったことが要因。運転士の資格取得に取り組んでいる職員が勤務可能になる来春には増便できる見込みだという。

 現在は午後8〜11時台に出発している終電については、出発時刻を最大で42分早める。熊本駅や健軍町から午後11時台に発車する終電がなくなる。

 ダイヤ改正は、市交通局のホームページなどで周知する。担当者は「利用者にご迷惑をおかけするが、ご理解いただきたい」と話した。