ロシア柔道連盟は28日、7月開幕のパリ五輪に柔道選手を派遣しないと発表した。国際オリンピック委員会(IOC)はウクライナ侵略を続けるロシアと同盟国ベラルーシについて、個人資格の「中立」選手だけを同五輪に参加させる方針で、IOCは同日、柔道ではロシア選手12人のうち4人のみ出場を認めると公表。同連盟は「屈辱的な条件を受け入れない。チームの団結をむしばみ、選手の精神を害する」と反発している。

 昨年の世界選手権男子100キロ超級で、テディ・リネール(仏)と優勝を分け合ったイナル・タソエフは出場者のリストに含まれなかった。タソエフは同五輪で、斉藤立(JESグループ)のライバルになるとみられていた。