防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事と慶応大の廣瀬陽子教授、神戸学院大の岡部芳彦教授が10日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、通算5期目に入ったロシアのプーチン大統領について議論した。

 兵頭氏は「プーチン氏は権力を維持するため、(ウクライナ侵略を)政治的に必要としているのではないか。戦争が長期化する危険性がある」と分析した。

 プーチン氏が旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日の演説で核戦略部隊に言及したことに関し、廣瀬氏は「欧米に対する『あまりウクライナに支援をするな』という脅しだ」との見方を示した。

 岡部氏は「2005年の演説でプーチン氏は『欧州の平和』と言っていたが、今は意味合いが変わってしまった」と述べ、記念日の位置付けが国威発揚に変化したと指摘した。