【ソウル聯合ニュース】ロシアのラブノフ外相が、中国とロシアが主導する枠組み「上海協力機構(SCO)」外相会合で朝鮮半島情勢の不安定化の要因が「米国とその同盟国」にあると主張したことについて、韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は23日の会見で、「域内の平和と安定を阻害するのは国連安全保障理事会の決議に違反する北の違法な核・ミサイル開発と挑発」とし、不安定化の責任は北朝鮮にあると反論した。

 また「韓米合同訓練と韓米日3カ国の訓練は、高度化している北の核・ミサイル脅威に対応するもので、韓国国民の生命を保護し、安全を図るための防御的な措置」と強調した、

 そのうえで「わが政府は北との(前提)条件のない対話に向け扉を開いているという立場を持続的に示してきた」とし、対話の提案を拒否しているのは北朝鮮側と指摘した。

 ラブロフ氏はカザフスタンで21日に開かれたSCO外相会合の記者会見で、米国とその同盟が朝鮮半島の状況を武力衝突に拡大する計画を立てている可能性を排除しないと主張した。

 また、「米国が北朝鮮と近い地域で挑発的な行動をしている」とし、「米国とその衛星国が朝鮮半島の不安定さを誘発するための計画である可能性を排除しない」とも述べた。