英国最古参のバンドで、プログレッシブ・ロックの草分け的存在だった「ムーディー・ブルース」のキーボード、マイク・ピンダーさんが、先週24日に北カリフォルニアで死去した。82歳だった。バンドの現ギタリストであるジョン・ロッジとマイクさんの遺族が26日に公表した。

 同グループの創設メンバーで2022年にコロナ罹患後2023年12月に亡くなったデニー・レインの死から約5カ月後のことだった。ジョンとムーディー・ブルースはマイクの死去に関してフェイスブックに「我々からマイクのご家族に向けできる限り最大の愛を捧げます」と綴っている。

 またマイクさんの家族が発表した別の追悼では、「信頼できる彼の友人たちや思いやりのあるファンの方々に、マイクが安らかに他界したことをお伝えします」「彼の最期は、家族の愛に包まれながら音楽で満たされた日々でした」「子供のように好奇心をもって人生を送り、心と魂を融合させ深く内省的な道を歩んでいました」「精神的に根を張った場所から、自分の音楽と世界に共有するメッセージを生み出しました。マイクはいつも『頭は雲の上に、足は地につけておきなさい』と語っていました」「彼の真髄は接したすべての人を高揚させました。歌詞、哲学、人類と宇宙における人間の立ち位置についての洞察は、未来の世代の人たちに感動を与えるでしょう」と記されている。マイクさんの死因は現時点では明らかにされていない。

 『サテンの夜』などのヒット曲で知られているムーディー・ブルースは、1964年にバーミンガムで結成、マイクさん、デニー・レイン、レイ・トーマス、グレアム・エッジ、クリント・ワーウィックが創設メンバーとして在籍していた。マイクさんの3人の息子もまた全員ミュージシャンで、最初の妻ドナ・ロスとの間の息子ダニエルと2番目の妻タラ・リーとの間のマットとマイケルがいる。

(よろず〜ニュース編集部)