鳥取砂丘砂の美術館(鳥取市)で第15期となる新たな展示「砂で世界旅行・フランス編」が、19日に開幕した。今夏のパリ五輪・パラリンピックにちなみ、フランスの歴史と華やかな芸術文化にスポットをあてた18点の砂像が来場者を迎える。

 欧米や韓国など12カ国から計20人の砂像彫刻家が参加し、約3千トンの砂を使って制作した。幅約22メートル、高さ約5メートルの「ヴェルサイユ宮殿」や、約20分の1のスケールでつくられた「ノートルダム大聖堂」など、圧倒的な迫力と繊細な造形美が共存する砂像の世界を楽しめる。

 総合プロデューサーの茶圓(ちゃえん)勝彦さん(63)は「超一流の技術と作品の迫力、水と光の演出など、砂像のさまざまな魅力を味わってもらえれば」と話している。

 来年1月5日まで(午前9時〜午後6時)。入館料は一般800円、小中高生600円。団体割引もある。問い合わせは同館(0857・20・2231)へ。(富田祥広)