◇28日 ロッテ10―1楽天(ZOZOマリン)

 ロッテ・安田尚憲内野手(25)の闘志あふれるプレーがチームに火を付けた。今季最多の10点を奪い、連敗を7でストップした。

 安田は3回、腰痛から1軍復帰後初安打となる右前打で出塁すると、ポランコの右前打で二塁から最後はヘッドスライディングをみせて生還。楽天・今江監督からリクエストを要求されるきわどいタイミングだったが、判定は変わらずチームに先制点をもたらした。6回は右中間二塁打で出て7点目のホームを踏み、7回には四球を選んでダメ押しの10点目を記録。2安打1四球3得点の活躍を見せた。

 安田は「復帰して1本出て、ホッとしたというのが一番です」と勝利に貢献して満面の笑み。連敗スタート時は2軍調整中でもどかしさを感じていただけに、「勝ちたいという気持ちがベンチの中、ロッカーから出ていた。勝利につながって、またここから連勝していこうという雰囲気になっている」と挽回していく気迫を見せた。

 7連敗した前日27日の試合後に「彼(安田)が頑張ってくれないとチームもたぶんよみがえらない」と話していた吉井理人監督(59)は「8番・安田、いい働きをしてくれた」と称賛。「安田と山口が打てば、このチームはいい方向にいく。若い子がしっかり打ってくれないと、マリーンズは前へ進まない」。あとはこの日、3打数無安打だった山口の復調を待つだけだ。