エンゼルスは9日(日本時間10日)、左ハムストリング(太もも裏)の部分断裂により10日間の負傷者リスト(IL)に入っていたアンソニー・レンドン内野手(33)を、60日間のILに移行させることを発表した。復帰は6月下旬以降になることが決まった。

 レンドンは4月20日(同21日)の敵地・レッズ戦で初回の1打席目に遊撃へのゴロで一塁へ全力疾走した際(記録は内野安打)に、左太ももを痛めてそのまま途中交代。筋肉の部分断裂と診断されてIL入りし、離脱していた。

 2019年にナショナルズでリーグ最多の44二塁打、126打点をマークしてワールドシリーズ制覇に貢献したレンドン。7年総額2億4500万ドル(約381億円)の大型契約でエンゼルス入りした。20〜23年の4年間は大谷翔平投手(29)とも同僚としてプレーしたが、エ軍加入後は故障続きで、20年からの出場数は52、58、47、43、19にとどまり、5年間で219試合のみだった。

 今季はワシントン新監督の大胆采配で開幕から1番に起用された33歳のベテラン。開幕から5試合は無安打だったが、その後の14試合中12試合で安打を放ち、75打数20安打の打率2割6分7厘、0本塁打、3打点、3盗塁と調子を上げていた。

 大谷が退団した今季のエンゼルスは故障者が続出。トラウト、シルセス、サノらも離脱しており、40人枠で実に11人もがIL入りしている。緊急補強にも着手しているが、14勝23敗の借金9と厳しい戦いを強いられている。