【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは6日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとの戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉で、仲介役のエジプトやカタールに戦闘休止案を受け入れると伝えたと発表した。イスラエル首相府は、ハマスが受け入れを表明した休戦案は「イスラエルの要求と懸け離れている」と非難。一方、実務者レベルの代表団を間接交渉に派遣するとした。

 イスラエル軍はガザ最南部ラファの東部でハマス拠点を攻撃した。交渉の合意を求める国際圧力が強まる中、駆け引きが続いている。

 ハマスのハニヤ最高指導者は6日、イランのアブドラヒアン外相と電話会談し「ボールはイスラエル側にある」と強調。合意に至らなかった場合の責任をイスラエル側に負わせる狙いがありそうだ。カタール外務省は声明で、戦闘休止に向けた動きは「前向き」だとの認識を示した。

 米国は関係国と協議し、ハマスの回答を精査。バイデン米大統領は6日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、間接交渉の合意が民間人被害を回避するための最善策だと指摘した。