岐阜県美濃加茂市の中部国際医療センターは13日、岐阜大と連携し、病院の敷地内にヤギを放し、のり面などの雑草を食べさせる取り組みを開始した。大学で飼育されていた10匹がトラックから降ろされると、まっしぐらに青々と生い茂る草に向かい「うメェ〜」と食べ始めた。10月末まで活動する。

 ヤギの除草作業は横浜市や京都府などで行われているが、病院で長期飼育して行うのは珍しいという。のんびりと草を食べるヤギの姿を見てもらい、患者や医療スタッフの癒やしにつなげる狙いもある。

 医療センターの山田実紘理事長は「患者さんには癒やしが必要。ヤギは、病院が怖いというイメージを和らげてくれる」と話した。