能登半島地震から5月1日で4カ月となる中、青梅市では大学の敷地内に避難している石川県輪島市の高校生たちの始業式が、4月30日に1カ月遅れて行われました。

石川県輪島市にある日本航空高校石川は、能登半島地震で被害を受け、4月から生徒らが青梅市にある明星大学の跡地で避難生活を送っていて、仮設住宅や校舎の整備により約1カ月遅れの始業式となりました。

式には2年生や3年生のほか、一緒に避難している日本航空大学の学生も加わり、合わせて600人が出席しました。

実家が被災したという輪島市出身の生徒は、青梅市で迎える新学期への期待を述べました。

生徒:「対面授業が改めてできるので安心するところもあるし、部活も本格的に始めているので、最後の大会にむけて頑張りたい。休みの日は友達と遊びに出かけたり、楽しんで過ごしていきたい」

また、始業式に先立ち、石川県の馳浩県知事が、生徒が暮らす仮設の住まいを視察しました。

石川県 馳浩知事:「学生のみなさんが厳しい環境で取り組まれていることに感謝しかない。『学びを止めない』と判断された学園の皆さんに心から敬意を示したい」

避難している生徒や教員は、輪島市の復旧に応じて段階的に市内に戻る予定で、馳知事は来年の4月には戻れるよう調整していくと明かしました。