【秋篠宮家の学校選び】#12

「海外の大学はどうなのかという話題は以前から庁内でも上がっていた」と明かすのは宮内庁OB。悠仁さまの進学先として英国のオックスフォード大が浮上していると、「週刊女性」(5月7.14日号)が報じた。同大には伯父である現天皇の徳仁さま、父の秋篠宮さま、“ヒゲの殿下”寬仁さま、その長女・彬子女王も留学。彬子さまの留学期間は5年を超え、女性皇族では初めて博士号も取得している。この世界有数の名門大学に「可能なら悠仁さまもぜひ行くべき」と宮内庁OBは話す。

「徳仁さまが2年4カ月の留学を終え帰国された時、見違えるようにたくましくなっていた。とかくひ弱に見られがちな悠仁さまにとっても一度、親元から離れることはプラスになるはず」

 オックスフォード大は全寮制。皇族といえども特別扱いはされず、身の回りのことは全部、自分でやらなければならない。寮の設備は老朽化。風呂場の蛇口から十分な量の湯が出なくて、浴槽に肩まで浸かることもできなかった。友人とパブでビールを飲み、親交を深めた。こうした体験の一つひとつが徳仁さまにとっては新鮮だった。

「天皇陛下は日本の政治家では太刀打ちできないほど、流暢な英語を話します。公式の場で通訳を介さずに話しこまれ、周囲を慌てさせることもしばしば。この語学力は留学時代に身につけたものでしょう」(皇室記者)

■英国式の教育制度なら大学入学後すぐに昆虫学の研究に打ち込める

 もともと、皇族は語学に長けている。国際親善の役割を担う皇室にとって英語は必須アイテム。幼い頃からレッスンを受けているのだ。

「悠仁さまも当然、身につけています。幼少時代を米国ですごした母・紀子さまという先生が身近にいるのも心強い。ただ、天皇陛下と比べ、生きた英語かどうかという点では疑問が残る」(前出・宮内庁OB)

 徳仁さまは学習院中学3年の夏休みにオーストラリア、高校2年の時はベルギーとスペイン、大学ではタイに旅行した。一方、悠仁さまが海外デビューしたのはお茶の水女子大付属中学1年の時。秋篠宮ご夫妻のブータン訪問に同行された一度きりだ。

「その後、高校受験があり、現在は大学受験を控えていることもあって、海外を訪問する機会がつくれていない。将来の天皇としてグローバルな見聞を広めるのに最も大切な時期にさしかかっているのですが」(同)

 だからこそのオックスフォード大進学というわけだが、秋篠宮家がそれを積極的に進めるムードは伝わってこない。そもそも、前出の4人は学習院大を卒業後に留学している。皇室が日本の大学を経ないでいきなり海外の大学に入学した例はないのだ。

「結局、東大や筑波大を目指すことになるのでしょうが、それは残念なことです。英国式の教育制度では大学入学後すぐに専門の分野にとりかかれる。悠仁さまが望まれる昆虫学の研究に没頭できるのです」(同)

 “脱学習院”など慣習にとらわれない姿勢を見せてきた秋篠宮家だけに、悠仁さまのオックスフォード大入学もありえない話ではなさそうだ。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)