29日に行なわれたイラク戦で勝利し、パリ五輪への出場権を獲得した日本代表。ワールドカップよりも出場国が少ないこともあり、それぞれの地域でより厳しい予選が行なわれている。
その中で驚きの予選敗退となったのがブラジル。南米予選でアルゼンチンに敗れ、最後に出場権を獲得することができなかった。
今回はそんなブラジルで「五輪に出場できる権利を持っていた23歳以下のスター選手」を10名ピックアップした。
ロドリゴ
生年月日:2001年1月9日
現所属:レアル・マドリー
2001年1月1日生まれ以降の選手が出場できるパリ五輪。ヴィニシウス・ジュニオールはそれをクリアしていないが、ロドリゴはギリギリでその基準を満たしている。
レアル・マドリーですでに中心的なアタッカーの1人となっており、ヴィニシウス・ジュニオールとジュード・ベリンガムとの若手トリオはもはや誰も手が付けられない破壊力を備える。
早い段階でフル代表に招集されたため五輪代表の経験は5試合しかないが、いざ本大会となれば彼が出場する可能性もあっただろう。
エンドリッキ
生年月日:2006年7月21日
現所属:パウメイラス(※レアル・マドリー加入内定)
すでに夏のマーケットでレアル・マドリーに移籍することが決まっているブラジルの天才アタッカー。まだ17歳でありながらすでにA代表でも2ゴールを決めている。
すでにペレやロナウドらと比較されるほどの完成度を持ち、優れたテクニックと見事な左足のシュートを備える。また前線ならどこでもこなし、献身性も武器としている。
今年はU-23ブラジル代表の一員として予選を戦ったものの、最後にアルゼンチンに屈してパリ五輪出場を逃してしまった。
ヴィトール・ロッキ
生年月日:2005年2月28日
現所属:バルセロナ
今年1月にバルセロナへ加入した19際のブラジル人アタッカー。2023年にはアトレチコ・パラナエンセで全公式戦21ゴールという素晴らしい記録を残し、10代で欧州へと渡った。
さらにバルセロナでもすぐにチャビ・エルナンデス監督の信頼を受け、オサスナ戦では勝利をもたらすヘディングでのゴールを奪取。途中出場が主ながら、コンスタントにチャンスを獲得している。
昨年はU-23代表とA代表に招集を受けており、それぞれ1試合に出場。ブラジルが五輪に出場していたら、立場的には彼は選ばれていたはずだが…。
ガブリエウ・マルティネリ
生年月日:2001年6月18日
現所属:アーセナル
すでに長い期間プレミアリーグで活躍しているためその印象はないが、実はまだパリ五輪代表の権利を持っているガブリエウ・マルティネリ。2001年6月生まれであるため、ロドリゴよりも年下だ。
10代でアーセナルに加入してからすぐに出場機会を獲得し、ウインガーとして確かな実力を見せ続けている。今季は公式戦41試合に出場して8ゴール5アシストを決め、優勝争いするクラブの中心人物に。
2021年に行われた東京五輪のブラジル代表メンバーとして金メダルを獲得した経験も持っており、2大会連続出場の可能性もあったのだが…。
サヴィオ
生年月日:2004年4月10日
現所属:ジローナ
この夏にマンチェスター・シティへと移籍することがすでに決まっている20歳のアタッカー。
アトレチコ・ミネイロから2022年にシティ・グループのトロワへと移籍し、それからPSVアイントホーフェンとジローナにローン移籍。今季リーガを席巻したクラブの中で中心的な役割を果たした。
近年珍しい左利きの左サイドメインのウイングでありながら、自らゴールも決められる能力を備える。今年3月にはA代表にも初招集を受け、2023-24シーズンのブレイクスターの一人となった。
ジョアン・ペドロ
生年月日:2001年9月26日
現所属:ブライトン
三笘薫が所属しているブライトンでプレーしているブラジル人ストライカー。2部のワトフォードで11ゴールを決める活躍を見せ、今季プレミアリーグでもその実力を発揮している。
ペナルティキックのスペシャリストとしても知られており、これまでのキャリアで13回担当して一度も外したことがないという脅威の成功率を誇る。また珍しいことにボランチからトップ下、ストライカーへと成長するに従ってポジションを上げてきた選手でもある。
昨年はブラジルのA代表とU-23代表の両方にデビューし、大きな一歩を踏み出したが…パリ五輪の望みは予選の段階で絶たれてしまった。
ヤン・コウト
生年月日:2002年6月3日
現所属:ジローナ(※マンチェスター・シティからのローン)
バルセロナとの争奪戦の末、2020年にマンチェスター・シティへ移籍した右サイドバック。今シーズンはリーガで台風の目となったジローナのレギュラーを務め、大きな注目を集めた。
ブラジルの「ラテラウ」らしい攻撃的なプレーが特徴で、高い足元の技術を使った局面打開と機動力を活かして多くのチャンスを作り出す。
レアル・マドリーも獲得に興味を持っているという選手で、すでにA代表でも3試合に出場。もし五輪に出ればブレイク候補の1人だったが…。
ルーカス・ベラウド
生年月日:2003年11月24日
現所属:パリ・サンジェルマン
すでにパリ・サンジェルマンでレギュラーを確保しつつあるディフェンダー。センターバックと左サイドバックをこなす応用力も備え、ルイス・エンリケ監督にとって貴重な存在となっている。
サンパウロから加入して間もない1月のトロフェ・デ・シャンピオンでデビューすると、その後カップ戦で結果を残してリーグアンでも重要な役割を担うようになった。
後方からボールを保持できるプレーはまさに新世代のマルキーニョス。マルセイユ戦ではレッドカードを受けてしまったものの、その評価が落ちることはない。
ダニーロ
生年月日:2001年4月29日
現所属:ノッティンガム・フォレスト
マンチェスター・ユナイテッドがカゼミロの後継者として獲得を検討しているとも言われるノッティンガム・フォレストのボランチ。パウメイラスから昨年加入し、今季は安定した活躍で注目を集めている。
ボールを奪い取る能力や攻撃への切り替えなど様々な仕事をこなせるセンターハーフであり、今季のプレミアリーグでのプレーで多くのビッグクラブから熱視線を浴びているという。
ジョアン・ゴメス
生年月日:2001年2月12日
現所属:ウォルヴァーハンプトン
ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズで今季重要な存在となっているブラジル人の若手ミッドフィルダー。アーセナルも狙っていると言われる今季のプレミアにおけるブレイクスターだ。
「ピットブル」(猛犬)と呼ばれる彼はタフなタックルを武器にするボランチでありつつ、攻守にわたって幅広く貢献できるオールラウンダー。
今年はブラジルのA代表にも選出され、イングランド戦ではルーカス・パケタやブルーノ・ギマランイスとともに中盤を組んで好プレーを見せている。