ドジャースの大谷翔平投手(29)が、12日(日本時間13日)のパドレス戦は先発から外れ、ベンチスタートとなったことが発表された。

 大谷は11日の同戦で、9回に代打を送られて途中交代。デーブ・ロバーツ監督(51)は「腰が張っている。無理をさせなかった」と説明し、さらに「4打席目の前に腰に張りがあるということだった。(痛めたのは)6回か7回ではないか」と明かしていた。6、7回の走塁中に痛めた可能性があり、7回の投ゴロ後はいつもよりゆっくり走ってベンチに戻っていた。

 そのため、指揮官はダルビッシュが先発する12日(日本時間13日午前5時10分開始)の同戦については「おそらく明日(12日=日本時間13日)は休みを与える」と、大事を取って休ませる可能性を示唆していた。

 11日の試合前に予兆があった。アップ中に左翼付近で腰を押さえながら、ストレングス&コンディショニングコーチ補佐のトラビス・スミス氏と話し込んでいた。今季はここまで太腿や股関節付近を気にするそぶりを見せることはあったが、腰はこの日が初めて。メジャー移籍後、公表されている腰の張りの症状は計3度あるが、全て投手としての登板が原因で、打者出場中の発症も初めてだった。

 打者専念の今季は、大差の展開で2度途中交代があるが、体の異変を訴えての交代はなかった。

 ▽大谷の負傷と欠場 1年目の18年6月に右肘を痛め、一時復帰も9月にじん帯の新たな損傷が見つかり10月に手術。コロナ下で60試合の短縮シーズンだった20年は打者で44試合に出場も、再び右肘を痛めて登板は2試合のみだった。だが、大きな故障がなかった21、22年は2年連続で150試合以上に出場。22年は史上初の「投打ダブル規定到達」を果たした。昨年は7月の球宴後、脇腹、両脚ふくらはぎ、右手中指が相次いでけいれん。9月にフリー打撃で右脇腹を痛め、138試合目以降の25試合を欠場したが、137試合目までの欠場は2試合のみだった。