コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、イラストレーターとして活動する夜市さんが手がけた『階段から突き落とされたら、死ぬよりも怖い目に遭った』をご紹介しよう。

同作は、夜市さんの創作漫画『少年の怪夢奇譚』の第1話にあたる作品。和の雰囲気とホラーを組み合わせた作風が好評だったようで、自身のX(旧Twitter)に投稿されると、10万もの「いいね」が寄せられている。

そこで作者である夜市さんに同作を描いたきっかけや、こだわったポイントについて話を伺った。

■階段から落下して、たどり着いた先には奇妙な怪異が…
階段の踊り場で数人の先輩たちから脅迫を受けていた学生のまこと。先輩の嫌がらせで、画面が割れたスマホの修理代を請求され、身に覚えのないまことは無理な要求を断っていると、逆上した先輩がまことを突き飛ばす。

まことは目を覚ますと、そこは辺り一面が真っ暗闇。意識が朦朧とする中、何かに導かれるようにして、どこかに向かい始める。すると、突然現れた、お面を被った小太郎がまことの腕を掴み、「見つけた」「大丈夫か?」と声をかけた。

しかし、まことは彼のことを知らないようで、掴んだ手を振りほどこうとするも、小太郎は「帰れなくなる」「目を覚ますんだ」とまことを宥めようと抗った。そして、ようやく、まことは記憶を取り戻し、小太郎の誘導で「記憶の扉」の中へと進む。

その先は、顏に丸い空洞ができた“人ではない何か”が並んで座っている電車の車両につながっていた。彼らに構わずに歩いていると、唐突に小太郎は引き返し、まことに隠れるように指示。不思議に思っていたまことは、改めて車両の中に目をやると、そこには、能面にセーラー服を纏い、刃物を持った謎の女性が立っていた。しかも、お面と刃物には血が付着していて…。

まことと小太郎が迎えたホラー展開に対し、読者からは「怪異が怖いけど、先が気になって止まらなくなった」「早く続きが読みたい」など好評の声が相次いでいた。

■特徴は「フルカラーによる不気味な和の世界観」
――『階段から突き落とされたら、死ぬよりも怖い目に遭った』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

もともとは登場人物の「まこと」と「小太郎」の一枚絵を主に描いていたのですが、本格的に二人のストーリーを細かく、より濃く伝えたいと思い、漫画にしてみたのがきっかけです。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

ホラー感、二人の関係性、ストーリーの行方、こだわった点はたくさんあるのですが、個人的には世界観に注目して見ていただければなと考えております。フルカラーなので、不気味な和の世界観をより感じて楽しんでいただけると思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

お気に入りのシーンは小太郎がまことの手を引いて歩いているシーンです。ストーリー内で手を繋いでいるシーンは、たくさんあるので、幅広くはなってしまうのですが、小太郎がまことを守りたいという気持ちが表れていて個人的には一番好きなシーンです。

――とても続きが気になるラストでしたが、続編はあるのでしょうか?

もちろん続く予定でございます。少しずつではありますがX(旧Twitter)、pixivにて続編を投稿していきたいなと考えております。

――今後の展望や目標をお教えください。

まだストーリーも序盤ですので、現時点での目標としてはストーリーを無事完結させること!です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも作品を見ていただきありがとうございます!たくさんのご感想、本当に励みになっております。今後ともまこと、小太郎のストーリーを見守っていただけると嬉しいです!