WWE女子タッグ王者の「カブキ・ウォリアーズ」ことアスカ&カイリ・セインが、PLE「バックラッシュ」(4日=日本時間5日、フランス・リヨン)の防衛戦へ向けて、前哨戦で完敗を喫した。

「バックラッシュ」では、因縁深いビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルの挑戦を受ける。3日(日本時間4日)のスマックダウンは決戦地のフランス・リヨンで開催。アスカ&カイリはダコタ、ティファニー・ストラットンと組み、ビアンカ&ジェイド&ベイリー&ナオミとの前哨8人タッグ戦に出撃した。PLE決戦ではWWE女子王者ベイリー vs ナオミ vs ティファニーのトリプルスレット王座戦も行われるだけに、ダブル前哨戦となった。

 試合開始早々、観衆がサッカー会場ばりに歌い出す独特の雰囲気の中、先発したカイリはエルボーでナオミを吹っ飛ばす。だが、すぐに反撃にあい、コーナーで串刺しドロップキックを浴びた。続けてPLEの挑戦者ビアンカからその場跳びのムーンサルト弾をくらい、強烈なブレーンバスターで叩きつけられた。

 慌ててアスカがリングに入ってカイリを援護するが、ビアンカから場外に放り投げられた。ここでカイリが得意の裏拳を放って逆転。過去に因縁のあるビアンカとベイリーが交代をめぐってモメた隙に、アスカはビアンカを場外に引きずり倒した。リングに戻ってはダメージCTRLの元リーダーで、アスカ&カイリがユニットを追放したベイリーに猛攻撃。大ブーイングを浴びながらアスカのエルボー、カイリのフォアアーム、アスカのスライディングキックの波状攻撃を見せた。

 さらにカイリはエプロンに座り込み、カメラ目線でVサインをしながら「アハハハッ!」と高笑い。アスカは奇声を上げながら、コーナーに上がると後ろ向きでヒップを突き出した。そのアスカの尻に、カイリがベイリーの顔面を叩きつけるという珍しい攻撃だ。名コンビらしいさすがの連係。続けてまたもビアンカとベイリーがモメ出したが、元AEWの大物ジェイドのリングインで状況は一変する。

 アスカが高角度のチョークスラムで叩きつけられると、カイリには変型背骨折りの大暴れ。アスカはジェイドにミサイルキックを放って意地を見せるが、ナオミの羽交い締めの体勢から叩きつけられて場外に転落。最後はダコタがビアンカのKODで沈み、カブキ・ウォリアースは前哨戦を白星で飾れなかった。

 決戦直前の前哨戦で強力チームに完敗。カブキ・ウォリアースは「ダメージCTRL」とともに、ロウ移籍が決まっている。果たして、虎の子タイトルの行方は――。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。