「完了系って、『過去から始まって、現在に至るもの』なんてわけがわからない説明をされることがあるけれど、実は日本語にも同じようなフレーズがあるよ。『あれ?顔色悪いよ?』『ああ、へんなもの食ったんだ』って。現在起きていることの原因を、過去の出来事を使って説明するよね。これが完了系だよ!」

というように、日本語を当たり前に使っている日本人ではわからないようなポイントを、うまく教えてくれるのです。英語でつまずいてしまったという人でも、この本で勉強すればきっと英語ができるようになるはずです。

数学:『東大式 数値化の強化書
』

次は『東大式 数値化の強化書』です。数学が嫌いになる原因の1つに、「数学なんて勉強しても、なんの意味があるんだ?」と感じてしまうことがあります。5つの科目の中で、いちばん「やっていなくても、なんとかなりそう」な科目ですよね。

しかし、この本では、日常生活の中で本当に使える数学のテクニックを教えてくれます。いろんなシーンの中で、さまざまな選択肢を提示し、どうすれば最善の選択肢が取れるのかを考えさせてくれます。

例えば、目的地に行くために、どの交通手段を利用するか。タクシー、電車、徒歩で行くのかを考えるときに、どう数値化して計算すれば安く済む「最善の選択」を取れるのか、といった問題が出題されています。

よくありそうなシチュエーションですよね。この本を読むと、「数学は、日常生活でこう使うんだ!」ということが、よく理解できるようになります。

実は面白い、東大のユニークな入試問題

社会:『東大の良問10に学ぶ世界史の思考法』『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考』

社会が楽しくなる本は2冊紹介させていただきます。『東大の良問10に学ぶ世界史の思考法』と『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考』です。

これらの本は、両方とも東大の入試問題を題材にしている本です。東大の入試問題と聞くと、難しく感じるかもしれません。実際に解いてみると難解な問題が多いのですが、みなさんが想像する「難しさ」とは少し質が異なります。

例えば、

・47都道府県の中で、いちばんブルーベリー農家が多いのは東京都ですが、それはなぜか考えて答えなさい。

・運輸・通信手段の発展が、アジア・アフリカの植民地化をうながし、各地の民族意識を高めたことについて論述しなさい。

このように、重箱の隅を突くような知識の問題ではなく、考えさせられる問題が多いのです。