スペインの大学で陶芸を学んでいる女性が備前焼に魅せられ、4月から備前市の窯元で作陶作業を体験しています。
女性は、スペインの専門学校生ヌリア・イシイさん(32)です。
備前市伊部にある備前焼の窯元「宝山窯」で4月10日から備前焼を学んでいます。
窯だき初日のこの日は、登り窯の口をふさぐため、窯元の作家・森敏彰さんの指導で、隙間がなるべく少なくなるよう大小形の異なるレンガを積み上げました。
そして神事を行い、作品の出来栄えなど祈り、火入れを行いました。
日本人の父を持つヌリアさんは、幼いころから日本文化への関心は高く、特に釉薬を使わない、炎の芸術と呼ばれる備前焼に心引かれたということです。
ヌリアさんは6月28日まで滞在し、粘土づくりから窯出しまでの一連の工程を体験。自分の作陶活動に磨きをかけたいとしています。