小林製薬の「紅麹サプリ」をめぐる問題で、死亡に関する相談が170件寄せられていたことを、小林製薬が27日まで厚労省に報告していなかったことがわかりました。

 小林製薬の「紅麹サプリ」を巡っては、摂取していた人が死亡した事例が、これまでに5件公表されていました。

 厚労省は「この5件以外に、死亡に関する相談が170件、寄せられていた」と小林製薬から27日報告を受けたことを明らかにしました。

 武見厚労大臣は、小林製薬が27日まで報告をしなかったことに対し、「極めて遺憾だ」と述べました。

(武見厚労大臣)「もうこれ小林製薬だけに(調査を)任せておくわけにはいきませんから」「医療機関への照会、その後の分析については、厚労省が詳細に指示を出し、厚労省において進捗管理をしっかりと行うこととした」

 小林製薬によりますと、170件のうち91件ではサプリを摂取していないことが確認され、3件はサプリと死亡の因果関係がないと医師が判断したということです。

 厚労省は、残りの76件についての調査計画を29日までに報告するよう求めています。