【WWE】SMACKDOWN(4月26日・日本時間27日/シンシナティ)

 新加入の怪物女子レスラーが乱入した混乱に乗じ、華麗かつ暴力的な得意技でライバル2人をまとめてKO。24歳の新人らしからぬ抜け目ない狡猾さに意外な賞賛の声が相次ぐひと幕があった。

【映像】“ニヤリ”不敵笑み→ちゃっかりKO劇の一部始終

 WWEで、ナオミ対ティファニー・ストラットンの再々試合が行われた。一度はナオミに敗北しWWE女子王座挑戦権を失ったティファニーだが、先週ベイリーとナオミのタイトル戦に乱入してブチ壊し実力行使。まさに“ゴネ得”で挑戦者決定戦のチャンスを得たが、この日は思わぬ刺客の登場であっけない幕切れとなった。

 このところ好調なナオミ相手に互角の戦いを繰り広げたティファニーだが、実況席でゲスト解説をしていた王者ベイリーを、『RAW』からの移籍が発表されたナイア・ジャックスが襲撃。救出に加わったナオミも鉄柱に叩きつけ、試合はノーコンテストとなってしまう。

 ナイアは場外で破壊の限りを尽くしそそくさと退場したが、一人被害を逃れたティファニーはなぜか笑みを浮かべると、場外に倒れるナオミとベイリーをリング中央にセッティング。

 実況の塩野潤二アナウンサーも「したたかですね。なかなか狡猾な…24歳なのに」という言葉どおり粛々と整えると、完璧な打点から得意のフィニッシャー『プリティエスト・ムーンサルト・エバー』を炸裂させ、2週連続で先輩レスラー2人をKOした。

 タイトル挑戦が懸かった重要な試合をブチ壊されたにも関わらず、怒るどころかニヤつきながら先輩レスラーにとどめを刺すティファニーの底しれぬ”抜け目なさに”にファンも騒然。「ティファニー最高」「遠いのによく飛んだな」「ドンピシャ」「ちゃっかりしすぎだけど可愛いからヨシ!」「これは人気でるわ」など元体操アメリカ代表の華麗な技を絶賛した。

 倒れこむベイリーとナオミに「私が未来よ!」と悪びれることなく捨て台詞を浴びせたティファニー。本人きっての希望だったタイトル挑戦はうやむやになったものの、ナイア乱入のドサクサに紛れてライバルを駆逐しご満悦の様子だった。

(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)