【MLB】ドジャース4‐3ブレーブス(5月3日・日本時間4日/ロサンゼルス)

お前、やっただろ──。ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」でスタメン復帰を果たしたこの試合、2番手として登板したケリー投手が死球をアピールする演技で一塁に歩いた相手打者に対して、鬼の形相で疑いの目を向け、静かにブチギレる瞬間をカメラが捉えていた。

【映像】相手打者の「迷演技」にケリーが“豹変”する瞬間

ドジャースが1点リードで迎えた7回表のブレーブスの攻撃。この回からマウンドに上がったケリーは、先頭打者として打席に入ったダーノーと対戦。今季はセットアッパーとして起用されることが多いケリーだが、開幕から制球が安定せずに防御率は5点台というやや物足りない成績に。それだけに僅差のリードという場面での登板には一抹の不安もあったが…カウント0-1から投じた2球目のシンカーで事件は起こった。

ボールはストライクゾーンを外れ、内角へグイグイと変化していきハーフスイングしたダーノーの手首付近へ到達。手首に当たったのか、ダーノーは痛がる素振りを見せ、その様子を見た主審も死球という判定を下した。

しかし、ぶつけた側のケリーはやや不満げな表情を浮かべたまま。確かにボールは手首付近に来たのは確かだが、手首というよりもグリップエンドに当たった感があり、ダーノーも指が痺れた様子で直撃したような様子ではない。それだけにケリーも「お前、やっただろ!」という疑いの目を向け、鬼の形相でマウンドから静かに睨みつけた。

そんなケリーの様子を見たドジャースのロバーツ監督はすぐにチャレンジを要求。審判たちがケリーのボールがダーノーの手首に当たっているかを再度確認しに行った結果、ボールはグリップエンドに当たっているということになり、記録は死球からファウルに変更。その後、ダーノーはファーストゴロに打ち取られた。

ケリーと言えば、昨オフに大谷へそれまで自身が背負っていた背番号17を譲った"いい人キャラ"の印象が強いが、実はメジャー屈指の武闘派投手。それだけにダーノーをファーストゴロに打ち取った際は何か揉めるのでは…とも思われたが、ここでは冷静に対処してその後の打者も打ち取って三者凡退で切り抜けた。

ケリーの様子を見たファンからは「ケリー大人になったな」「今日はいいケリー」「ケリーも丸くなったな」と武闘派のイメージがあるケリーのこの行動に驚いている様子だった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)