【AFP=時事】中国海警局の新規定が15日、施行され、南シナ海の係争海域で外国人を裁判なしで最長60日間拘束できるようになった。

 中国は、フィリピンなどの東南アジア諸国による領有権主張や、中国主張には法的根拠がないとする国際裁判所の裁定を無視して、南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。

 中国がオンラインで公開した新規定によれば、中国海警局は15日から「出入国管理に違反した疑い」のある外国人の拘束を可能としている。

「複雑な事案」の場合、最長60日間の拘束が認められ、「被拘束者の国籍や身元が不明な場合、判明した日から尋問のための拘束期間が算定」される。

 さらに、「外国船が中国の領海および隣接水域に不法侵入した場合、海警局長または分局長以上の承認の下、法律に従って拿捕(だほ)できる」としている。 【翻訳編集】AFPBB News