資産形成をする上で「3000万円」を目標にしている方は多いのではないでしょうか。投資熱の高まりもあってか、この金額を目指す趣旨のコンテンツも増えているように感じます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「資産3000万円達成エピソード」から、さまざまな3000万円の到達ケースをのぞき見していきます。

教科書通りではないリアルなエピソードの数々。皆さんの資産形成のモチベーションになれば幸いです。

■資産3000万円達成・回答者プロフィール
年齢性別:45歳女性
同居家族構成:本人、夫(37歳)・長男(7歳)
居住地:京都府
職業:パート・アルバイト
世帯年収:本人50万円、配偶者450万円
世帯金融資産:現預金3900万円、リスク資産500万円
資産3000万円に到達した年齢や時期:39歳(2018年)

▼リスク資産内訳(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・融資型クラウドファンディング:500万円

■「親を反面教師にお金を貯めることを決心」
39歳で資産3000万円を達成したという今回の投稿者女性。

お金を本格的に貯めるきっかけは「親が何でもローンで購入するような人間で、自分はそうはなりたくないと思いお年玉を全部貯金する事にした」ことだったそう。

その後「高校時代にアルバイトで100万円を貯め、(自分は)貯金が好きなのだと気付きそのまま今日に至ります」と話が始まります。

■「月10万円の天引き貯金。離婚を経験しながら7年で1000万円に」
投稿者の具体的な資産形成について。

まず資産500万円までは社会人になって「約4年」でクリアしたとのこと。

「大学院卒業後、すぐに1回目の結婚をしたので、社会人2年目から自分の給料のうち10万円を私学共済で天引き貯金しました。当時はボーナスは無かったので年に120万円ずつ貯めていました」とコメント。

その後「途中でボーナスが貰える職種に変わったため、月10万円に加え、ボーナスも半分ほど貯金するように」なったそうで、500万円から1000万円に至るまでは「3年弱だったと思います」と回答されています。

一見順調そのものですが、「この頃、離婚し実家に戻りました」と、裏では大きな出来事があった模様。それでも毎月の天引き貯金は欠かさなかったそうです。

■「再婚後も淡々と天引き。今は障害のある息子のため短時間パートに」
1000万円が貯まってからも「相変わらず月10万円とボーナスの貯金で年に150万円から200万円ほど貯金していました。当時の私学共済の利率が年0.6%だったのもあり、利息も結構上乗せされていたと思います」とひたすら継続する日々。

30歳前後で「2回目の結婚をし、夫の給料が(前夫と比べ)半分くらいになった」そうですが、今のご主人は「お金を使わない人だったので変わらず貯金できました」と生活が変わっても貯金額に変化はなかったとのこと。

結局、資産2000万円までは「4〜5年くらい」。3000万円までも「2000万円までとほぼ同じで4〜5年くらい」で達成。

「その後も変わらず年150万円から200万円ほど貯めています。途中息子の出産で育児休暇の期間がありましたが、同じくらい貯金ができました。44歳で退職し、現在は息子(障害がある)の育児のため短時間のパートをしています。この先はお給料からは貯金できなさそう」とのことで今はリスク資産にも分散をし始めているそうです。

■「ひと月の例外もなく10万円を貯める。それだけだが誇らしい」
資産を増やす上でもっとも効果的だったことはなにか、との問いには、「性格的に臆病なので投資などは一切しませんでした。増やすスピードを上げるより、日々の精神の安寧の方が大切なので。私の貯金はただひたすら月10万円を貯める、それだけです」と謙遜。

それでも「ただ、働き始めてから退職するまで、ひと月の例外なく成し遂げられました。余った月も使い切るのではなく上乗せして貯金しています」と努力に裏打ちされた結果であることが分かります。

なお、ご本人の中では資産額が「1000万円の時が1番達成感」があったそうで「お給料も安かったですし、頑張ったなって気持ちが強かったです」と当時を振り返ります。

3000万円という資産を達成したことについて、「特に(達成すれば)勝ちとかは思わないですが」と前置きしながら、「宝くじや親からの遺産ではなく、自分で働いてゼロから積み上げたほぼ全額自分で稼いだお金です。私はこれだけ自分を管理して誘惑に負けず、毎月コツコツ何十年も続けることができる人間なんだと誇れるので、自分への信頼の裏打ちにはなっている気がします」と実感のこもったコメントを残した投稿者。

最後に、「3000万円なんて途方もないと思われる方もいるかもしれませんが、毎月コツコツ貯めれば可能です! 無理と諦める前に毎月数万円からでも貯金をしてみてほしいです。貯まってくると嬉しいですし、何かあった時に大丈夫という余裕にもなります」と資産形成中の方に対しエールを送っていました。

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あるじゃん 編集部