フルトンが再起

 ボクシングの元WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)が6月15日(日本時間同16日)に再起戦を行うことが明らかになった。4月30日(日本時間5月1日)に米専門誌「ザ・リング」が報道。昨年7月に井上尚弥(大橋)に敗れて以来の試合となる29歳は、「もっと良く戦えたはずだ」と語っている。

 リング誌によると、ラスベガスにて階級はフェザー級。WBA世界同級2位のフルトンは、同級6位ルイス・ヌニェス(ドミニカ共和国)と対戦する。6月1日に試合を控えるWBA世界同級王者レイモンド・フォード(米国)が防衛に成功すれば、王座を返上する見込みとのこと。返上すればフルトン―ヌニェス戦が王座決定戦に昇格する可能性もあるという。

 フルトンは昨年7月に井上に8回TKO負け。9月に練習を再開した。リング誌は前王者の談話を紹介。「俺はイノウエから何も奪わない」と井上を“ディスる”つもりはないことを強調したうえで、敗戦について「打ちたいように打てなかった。彼は正々堂々と勝っていた。彼は素晴らしいボクサーで、俺にチャンスを与えてくれた。もっと良く戦えたはずだったから、自分自身に腹が立っているだけ」と悔しさを明かしている。

 さら「今年は俺にとって大きな年になる。今年は3度の世界チャンピオンになるつもりだ」とスーパーバンタム級で就いた2団体の王座に続く世界戴冠を宣言。「6月15日に始まる。これが俺が言われたことだ。待ちきれない。俺を止められるのは俺だけだ」「俺は落ち着かない場所に足を踏み入れて、再び一生懸命に取り組む準備はできている」と覚悟を見せている。

(THE ANSWER編集部)