宅配便の再配達ゼロ化。「スマロビ」が正式ローンチ

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AIとマーケティングの力でサステナブルなサプライチェーンの実現を目指す、株式会社NiceEze が、「物流の2024年問題」の解決を目的に、“宅配便の再配達ゼロ化”を実現する日本初(※)の販売機能を併設した“変形式”AI宅配ボックス「スマロビ」を正式ローンチしました。

労働力の低下や輸送コストが増加するなかで、不在配達によるエネルギー消費や環境負荷は深刻な課題に。「スマロビ」導入により再配達ゼロを目指すことで、配送事業者だけではなく、マンション居住者、不動産事業者の満足度を向上させ、課題を解決させるといいます。

「スマロビ」の特徴とメリット

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 「スマロビ」は、サイズ変形式AI宅配ボックス「スマロビAIラック」とAI無人ストア「スマロビAIストア」によって構成されるサービス。

“マンションの住み心地にイノベーションを起こす” という同サービスですが、1ヶ月の実証実験を経て「今の世の中に合っている。早く導入してほしかった」といった声が多く集まっているようです。

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「スマロビAIラック」は、あらゆる大きさの荷物を24時間いつでも預入・受取可能に。各宅配事業者は、マンション内の専用の荷捌き所で宅配物を一括で預けるため、再配達の必要がなくなります。

不動産事業者の視点で見ると、これまで宅配ボックス普及の壁になっていた、導入・運用コストを最大約8割削減、初期導入費無料・月額10,000円〜20,000円の運用費でのサービス提供を叶えるというメリットも。

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ラックは各段のサイズを変えられるため、従来の宅配ボックスと比較すると、設置面積は変えないまま平均2倍以上の宅配物を格納できるのだとか。

“宅配ボックスに荷物が入らない” ということが起こらないため、再配達の手間や時間指定による荷物の受取の待機をする必要がありません。2024年の年末からは、冷蔵・冷凍の荷物の預入・受取のサービスも予定しているとのこと。

また預入・受取に必要な手順はスマホで完結でき、わかりやすい操作であるのもポイントです。

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「スマロビAIロック」に併設された「スマロビAIストア」では、食品や日用品を24時間いつでも購入することが可能。マンション専用の “無人ストア”として役立ちます。

自動販売機と大きく違うのは、2リットルのペットボトルなど容量の大きい生活品でも購入できる点。マンションの居住者は部屋の中に必要以上のストックや段ボールを置かずに済みます。

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また不動産ビジネスの視点としては、物件単位で品ぞろえや価格を最適化でき、新しい販売方法で食品ロスや物流費も減らせるといいます。

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気になるセキュリティ面ですが、「スマロビ」には専用の監視カメラが複数設置されます。不自然な動きを感知すると写真撮影も行われるとのこと。「スマロビAIラック」自体も誤って受取が行われた際などには、アラームが鳴る仕様になっているのだそう。

イノベーションを起こす画期的サービス

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配送事業者、マンション居住者、不動産事業者、そして社会にとってメリットを提供する「スマロビ」。筆者も実機を目の当たりにするなかで、配達業界においてイノベーションを起こす画期的なサービスであることを実感しました。

なお、今後は売上2900億円、市場シェア30%を目標に、2026年中期計画で1500台(約6万世帯)、2032年10万台(400万世帯)の導入を目指しているといいます。

※2024年5月 NiceEze調べ。「変形式、かつ、販売(無人ストア)の機能が併設されている点」において日本初。

https://niceeze.co.jp/

ライター

ma
料理と食べ歩きが好きなライター。