京都市は14日、最高気温35・9度を観測し、今年初めての猛暑日(35度以上)となった。全国でも最も高かった。京都地方気象台によると、高気圧に覆われ、真夏並みの暖かい空気が入ってきたためという。福知山市で35・4度、京田辺市で35・1度まで上がり、府内8観測地点のうち5地点で今年最高を記録した。

 京都市消防局によると、市内では午後5時までに12人が熱中症とみられる症状で搬送された。このうち10人は70〜80代。全員意識はあるという。

 左京区の京阪出町柳駅近くの鴨川で、2歳の孫と水遊びに訪れた畑雅夫さんは「これから、さらに暑くなるだろう。昔は京都もエアコンがいらなかった」と話した。

 気象台によると、18日以降、梅雨前線が本州付近に停滞し、雲の広がりやすい日が多くなるという。(木子慎太郎)