本格的な海水浴シーズンを前に、秋田県が県内14カ所の海水浴場などの水質を調べたところ、いずれも安全基準を満たしていることが確認された。

 調べたのは、今シーズン開設が予定されている県北の八峰町から県南のにかほ市までの13海水浴場と田沢湖の遊泳場。

 環境省の判定基準に沿って4月に調査した結果、いずれも5段階評価で最も水質が良好な「AA」と判定された。昨年「A」だった3カ所も、最高ランクの「AA」に改善した。透明度は、視界が1メートル以上ある「全透」。病原性大腸菌O157も検出されなかった。

 県環境管理課は「工場廃水など海に流れ込む汚濁の要因が少なくなり、海はかなりきれいになっている」と太鼓判。

 昨夏、14水浴場にはあわせて約15万3千人が訪れた。

 八峰町の岩館と滝ノ間の両海水浴場は今月5日が海開き。町は浜辺の漂着物の清掃や遊泳エリアの藻の除去などをして、海水浴客を迎える準備を整えた。町観光協会は「安全を心がけ、マナーを守って楽しんで」と呼びかけている。(阿部浩明)