水俣病患者らの団体との懇談の場で、環境省がマイクの音を切るなどして団体側の発言を遮った問題をめぐり、伊藤信太郎環境相は8日昼、記者団に、同日夕に団体側に会って直接謝罪すると明らかにした。「大変遺憾であり、大変申し訳ない思い。深くおわび申し上げたい」と述べた。

 伊藤環境相によると、懇談の場が設けられた1日の時点では、環境省側がマイクを意図的に切ったのかどうか知らず、7日に改めて報告を受けた。その際に、担当の特殊疾病対策室長を謝罪に向かわせることを指示した。

 環境省は7日、大臣自身の謝罪は未定としていたが、その後日程の都合がつき、伊藤環境相自身も行くことにしたという。話の途中でマイクを切った2人に面会し、「お話ししきれなかったことを伺う」と説明した。