自民党の武井俊輔衆院議員(49)=比例九州=の秘書が運転する車の速度超過の疑いがSNSで発覚した問題で、同党宮崎県連は9日、支持者や県連から出ている危機感や不安の声を党本部に伝え、対応を求めることを決めた。

 星原透会長によると、この日の役員会では「(次の)選挙が戦えない」「このままでは厳しい」といった声が相次ぎ、意見をまとめて文書に盛り込み、5月中にも党本部に行って伝えることを決めたという。

 星原会長は「(党内で)裏金や青年局の問題が出ているときに、県民や党員から厳しい意見が出ることになった」と危機感をあらわにし、「(4月の)衆院補選はすべて負けており、宮崎でもどういうことが起きるかわからない。そういうなかで問題が起きると、ほかの選挙区にも影響があるのではという意見も出た」と述べた。

 武井氏をめぐっては、自身の秘書が運転する車が4月28日、国道220号を移動する際、制限速度の時速60キロを超えて走行した疑いがある。武井氏は後部座席から撮影した画像を「最高のドライブルートです」などのコメントとともに、X(旧ツイッター)に投稿した。これを第三者が引用して投稿し、車内の速度表示が時速「91」キロとなっている画像が拡散。武井氏は5月2日に記者会見を開き、謝罪した。(奥正光)