【千葉】松戸市役所の建て替え問題を巡り、市は14日、松戸駅東側の国有地を移転先として取得するための議案を6月市議会に追加で提出したと発表した。

 この国有地(8745平方メートル)を取得する議案は昨年も市議会に提出されたが、「国有地が狭い」「市の進め方が議会軽視だ」などと反発が相次ぎ、否決された経緯がある。

 市はその後、まずは本館と新館だけを移転する案を市議会に提示し、理解を求めてきた。市の担当者は「老朽化と耐震不足で、早急な建て替えが必要」と説明する。

 一方、取得費用は昨年が30億2千万円だったのに対し、国との見積もり合わせの結果、今回は33億5千万円に。市側は「周辺の地価の上昇にあわせた」としている。市議会は今月20日の特別委員会で審議する予定だ。

 市役所移転を巡っては、市は駅東口の国有地を「新拠点ゾーン」とし、北側に図書館や文化ホール、商業施設などを想定。中央部は公園を再整備し、南側の旧法務総合庁舎跡地に、新市庁舎を建設する計画だ。(北上田剛)