国会議員や知事らの昨年1年間の所得や補充資産などが1日、公開された。県関連の国会議員6人の平均所得は2345万円で、達増拓也知事の所得は1901万円だった。

 国会議員で所得が最も高かったのは、立憲民主党の小沢一郎氏(衆院比例区)で3794万円だった。国会議員給与にあたる歳費のほかに、顧問や役員の報酬、出演料、原稿料などを得ていた。次いで高かったのは自民党の鈴木俊一氏(衆院2区)で、大臣給与も加えて、2781万円だった。

 所得の報告は2023年の1年間を通して在職した議員や首長らが対象。今回初めて公開した広瀬めぐみ氏(参院岩手)は歳費や弁護士報酬で、2119万円だった。

 達増知事の所得の内訳は知事給与と講演料など。盛岡市の内舘茂市長は昨年8月に当選したため、公開の対象外だった。

 県議は48人のうち、37人が公開対象だった。最も所得が高かったのは飯沢匡氏(一関)で、2432万円だった。

 公開は国会議員資産公開法や県条例に基づくもの。報告書の閲覧場所は、国会議員は衆院第一議員会館と参院議員会館。知事は県庁1階の行政情報センター、県議の所得は議会棟1階の情報公開室で閲覧できる。(小泉浩樹)