パレスチナ自治区ガザへの空爆で死亡した妊婦のおなかから助け出された赤ちゃんについて、AP通信は26日、その後に死亡したと報じた。保育器の中に入っていたが、健康状態が悪化し、助からなかったという。

 ガザ最南部のラファでは20日、空爆によって妊娠30週だった妊婦のサブリーン・サカニさんが夫や4歳の娘とともに死亡。医療従事者がサカニさんに帝王切開を行い、女の子の胎児を取り出した。各国のメディアで報道され、注目を集めていた。

 サカニさんの親族がAPに語ったところによると、出生後に保育器に入れられたが、5日後に死亡した。父親の隣に埋葬されたという。

 ガザの保健当局によると、昨年10月の軍事衝突開始以降、ガザでは既に3万4千人超が死亡した。うち1万4千人以上が子どもだという。