ロシアの同盟国アルメニアの外務省は8日、ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)への資金拠出を停止すると明らかにした。ロシアのインタファクス通信が伝えた。アルメニアは隣国アゼルバイジャンとの衝突を受け、同国との国境付近に2020年から駐留していたロシア軍の撤退でもロシアと合意。「ロシア離れ」が加速している。

 報道によると、アルメニア外務省は24年のCSTOの予算への参加を「控える」という。すでに昨年末、CSTOの会議や演習への参加停止も決めていた。

 背景にあるアゼルバイジャンとの紛争では昨年、ソ連崩壊前後からアルメニア系住民が実効支配していたアゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフを奪還された。