【香川】四国地方整備局は、2023年の四国の港や島へのクルーズ船の寄港状況をまとめた。寄港回数は194回で、過去最多を更新した。コロナ禍から4年ぶりに再開した外国船の寄港が過去最多の95回に上ったためとみられる。

 23年の寄港回数はこれまで最多だった19年を2回上回った。なかでも外国船の寄港が、やはり最多だった19年の約1.5倍に増えた。

 県別の寄港回数は香川県(11港・島)の74回が最も多く、次いで高知県(3港・湾)の54回、愛媛県(11港・島)の50回、徳島県(1港)の16回となっている。

 このうち外国船は高知が51回で突出して多く、次いで香川、愛媛の16回、徳島12回の順。

 港・島別で最多だった高知港は53回で、前年の5倍以上に激増。10回寄港した中国船「チャイナ・マーチャンツ・エデン」をはじめ外国船の寄港が51回を占めた。次いで小豆島の41回、高松港と徳島小松島港の16回だった。

 一方、日本船は99回で前年より22回減少した。前年、四国に11回寄港した「ぱしふぃっくびいなす」が引退した影響などとみられる。

 船の規模別では、前年はなかった大型船(10万トン以上)が17回あり、すべて外国船だった。小型船(3万トン未満)は125回で、うち瀬戸内海の島々をめぐる「ガンツウ」が85回を占める。

 四国地方整備局クルーズ振興・港湾物流企画室の担当者は「外国船は、今年も昨年並みの寄港回数になりそうだ」としている。(福家司)